2009年4月18日土曜日

端唄/三味線

去年の秋から私がお稽古をしている三味線は、「長唄三味線」というの。

私自身は三味線しか弾かないのだけれど、先生は長唄を歌いながら、三味線を教えてくれるのよ。

長唄の定義というのはよく知らないのだけれど、とにかく結構、一曲が長くて20分くらいなのかしら。
長いから、長唄と言うらしいのだけど、内容はちょっと難しそうなのよ。


ところで、今日は「端唄と三味線を楽しむ会」というのがあって、それを鑑賞してきたの。

歌のお師匠さん・蔵花世さんと、三味線・上原潤之助さんだけでしたけれど、そのお師匠さん(70歳くらいの女性)がとてもチャーミングで、ダジャレを言いながら歌っていたの。

端唄とか小唄というのは、ほんと、短いのよ。
1分くらいで終わる曲もあるようよ。

この蔵さんが教えている端唄教室というのがありました。 こちら

いわゆるお座敷で歌うような唄でした。
芸者さんが「まーさん」や「すーさん」などを相手にしながら歌うような感じだったわ。

でもね、すごく楽しいの。


「みんなで端唄を歌いましょう」というコーナーもあって、こんな歌をみんなで歌ってきました。

『月は無情』

  月は無情というけれど コリャ
  主さん 月より なお無情
  月は夜来て 朝帰る コリャ
  あなた 今来て 今帰る

  粋で殿御で金持ちで コリャ
  おまけにまじめで親切で
  どこに不足はなけれど コリャ
  わしに 惚れぬが たまにキズ

これは大正時代の歌だそうです。色っぽいわねー。

『ふいとさ節』
 
  いやなお方の親切よりも フイトサ
  好いたお方の無理が良い イトフイトサ
  オーサ イトフイトサ フイトサ

  人目忍んで相合傘に フイトサ
  濡れて嬉しいにわか雨 イトフイトサ
  オーサ イトフイトサ フイトサ

昔、明治時代に「オッペケペー」とかいう曲があったでしょ。
そんな感じで「フイトサー」という合いの手を入れて歌うらしいわ。

もちろん、私は三味線の人の手をずっと見ていました。

なんだかとても軽い感じで弾いていたわ。

長唄三味線も風格があっていいけれど、端唄もいいなー、と思ったのでした。

10 件のコメント:

マサ さんのコメント...

はは、粋で楽しい唄だこと。
五月みどり、を連想するわ。「一週間で10日来い」とか(笑)

私、としちゃんがお稽古しているお店の向かい側にある、○野眼科に最近通っています。
「としちゃん、ここでお稽古してるのね」って、医者通いの冴えない私は、いつも思うんですよ。

おおしまとしこ さんのコメント...

そうそう、端唄はほんと、粋でおしゃれな感じですよ。

○野眼科、昔はすごーく混んでいましたけれど、今はどうなのかしら?
知人があそこの窓口にいるんですよ。

マサさんも、たまにはお向かいの和楽器屋さん、覗いてみてね。

さと さんのコメント...

粋な歌ですねぇ。
こんな歌がヒョイ・・と歌えるとわぁ凄い~となるのでしょうね。
そんな大人になってみたいような(笑)
でもずいぶんとお月謝がかかりそうだけど。

としちゃん三味線ずいぶん上達したでしょう。粋だわ!

日々是写真日和 さんのコメント...

こんばんは。本当に粋な世界ですね。江戸らしい風情があります。お稽古をされている風景を写真に収めてみたいと思いました。僕に腕は無くてもきっと粋で風情のある写真になるはず。

ひょっこり さんのコメント...

としちゃん、お初にお邪魔します。
よろしゅうに・・・(^-^)

端唄って初めて聞きました。歌詞を読むと私好み(笑)ホント、粋な楽しい唄ですね。
マサさんは、五月みどりを連想したんだ。
私は、誰が歌ったか忘れたけど、子どものころに聴いて、いやに記憶に残っている
♪富士の高嶺に降る雪も~ 京都先斗町に降る雪も~雪に変わりがあるじゃなし とけて流れりゃみなおなじ~♪っていうのを連想いたしました、ハイ。
常磐津ってのも色っぽい唄だと聞いたことがあるのだけど、端唄のそれとは違うのかな?

としちゃんはいろいろなアンテナがあるので、ブログ読むの楽しみにしてますからね。

おおしまとしこ さんのコメント...

さとさん、あれ、まぁ、というような歌詞でしょ?
お座敷小唄とでもいうのかしらね。
こんな歌がさらっと歌えたらいいわよね。

おおしまとしこ さんのコメント...

日々是写真日和さん、端唄は江戸時代にはやったそうですよ。京都の香りはしないかもしれませんが、小粋な江戸の情緒があふれているようですね。
三味線のお稽古は先生と1対1なんです。短時間なんですけれど、緊張する時間ですよ。

おおしまとしこ さんのコメント...

ひょっこりさん、こんにちは~。いらっしゃいませ! いつもお邪魔させていただいておりました。
「富士の高嶺に降る雪も~」は「松の木小唄」ですね。松尾和子とマヒナスターズが歌っていました。私はリアルタイムでよく覚えていますよ。でもよく考えてみたら、あれは子供の歌う歌ではありませんでしたね。
「とけてながれてみな同じ♪」というフレーズ、みんなで合唱していましたけど。
常磐津は人形浄瑠璃の音楽だと思いますよ。

日々是写真日和 さんのコメント...

こんばんは。1対1なのですね。ご自身で写真を撮る事が出来ないと思いますが、第三者としてそんな緊張感のある練習風景を残す事に非常に興味があります。練習風景が叶わずとも、お師匠さんの三味線をひかれる様を撮ったらきっと凄く良い写真になりそうだと思いました。

おおしまとしこ さんのコメント...

日々是写真日和さん、こんど8月に発表会があるんです。私はもちろん出ませんけれど、他のお弟子さんが出演するので、そのおけいこ風景や発表会の様子を、先生の許可が出たら写してみようかなと思います。
先生はいつも素敵な和服なんですよ。それだけでも絵になるような感じですね。