先日、高幡不動の骨董市に行きました▼が、そのとき、素敵なおばあちゃまに遭遇しました。
お一人は75歳くらい(?)でしょうか、白髪のスラリとした方でした。
とても素敵な着姿だったので、「お写真を写させていただいて、よろしいですか」とお声がけしました。
「なんというお召し物なのでしょう」とお聞きしたところ、
「ただの紬よ」とのこと。
あっさりした方でした。
この時は私は洋服だったので、たぶん、あまりうんちくを垂れても分からないだろうと思ったのでしょうが、そういう押しつけがましさがないところが良いですね。
帯は沖縄のミンサー織でした。
「何も高いものを着なくてもいいのよ。
この帯も、刀のつばの帯留も、ここの骨董市で見つけたのよ」とにっこり。
肩ひじ張らないお話ぶりでしたが、着物を楽しんできていらっしゃる様子がよく伝わってきたおばあちゃまでした。
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もう一人のおばあちゃまは、お店の売り手の方でした。
着物や帯がとても大好き、ということがよく伝わってくる方でした。
写真の☆印の方ですが、実はこのおばあちゃま、85歳なんだそうです。
私は内心、「かなりお年だろうけれど、80にはなっていないかな」と思っていたのですが、見事に裏切られました。
私が「夏は藍色や水色の着物ばかりだから、黄色の帯とかを探しているのだけれど、おススメはないかしら?」と尋ねると、
「そういう着方は野暮なのよ。お腹のところに別の色がくると、スラリと見えないの。
粋にするには、同系色でまとめたほうがずっと良いのよ」ときっぱり。
というおばあちゃまのアドバイスで、紺色の帯を買ってしまいました。
家に帰って、夏の着物に合わせてみましたが、すっきとしていいかも。
淡い水色の麻の着物に合わせたところ。
こちらは濃い色同士ですが、透けているので、暑苦しくは見えないと思います。
こういう素敵なおばあちゃまに出会うことができるので、骨董市巡りは止められないのです。
私も世間から見れば、年寄りの部類に入るわけですが、自分よりも恒例の素敵な高齢者に出会うと、それだけで生きる楽しみが湧いてくるようです。ちょっと大げさですが。
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