というのは、私は普通のポリエステルの着物はサイズが大きすぎるので、反物を買ってそれを仕立ててもらおうと思っていました。
ポリの着物は人により賛否があるようですが、私は濡れても平気で自分で洗える素材は、今の時代には即していると思います。
ということであれこれネットサーフィンをしていると、「今日限りで閉店、格安で販売!」というネットショップに当たりました。
そして、その店にはポリの反物がいろいろと出ていました。
こちらの水色のバラの花の可愛らしさに魅かれました。
これは買わない手はないと思い、すぐに購入手続きをして、到着を待ちました。
ところが届いた品物は、どう見ても着物の反物とは思えないほど薄手で、ぺらぺら。
ハンカチのような感じでした。
スケスケで、このままでは絶対に着られないと思いました。
「安物買いの銭失い」という言葉を思い出しました。
(写真はゆめこもんさん撮影)
いつも着物の仕立てをお願いしているゆめこもん▼さんにも相談したのですが、どうにもよいアイディアは浮かびませんでした。
そして傷心のまま、私は名古屋に出かけました。
名古屋ではタカシマヤのろっこやさんのイベント▼にお邪魔しました。
私はすがるような気持ちで、「こういうおバカな買い物をしてしまったのだけれど、どうしたらよいかしら」と相談しました。
するとろっこさんは、「それなら羽織にしちゃえばいいのよ」と答えてくれて、さっさと羽織の丈や乳の位置などを測ってくれました。
さすがはカリスマ着物デザイナーですね。
他にも細かいアイディアをいろいろ出してくれました。
そしてそのアイディアをゆめこもんさんに伝えて、仕立て士さんに作っていただくようお願いしました。
ゆめこもんさんから「例の羽織、できましたよ」という連絡を受けて、出かけてきました。
仕立て上がったのが、こちらの羽織です。
とても軽くて着やすい!
素敵な羽織になりました。
今はやりのレースの羽織にもひけは取らないですよね。
おまけにポリなので、汚れてもへっちゃらです。
ろっこさん、ありがとうございました。
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この日の装い。
透けた羽織が映えるように、無地っぽい青の紬にしました。
骨董市で千円。
帯はたんすやさんのワゴンで千円。
帯締めも千円。
カレンブロッソの草履だけが高かったという千円均一の装いでした。
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