先月の市民カレッジ「美術館建築を楽しむ」▼は、東京都庭園美術館についての座学でした。
ところが、実踏には参加できなくなってしまったので、先日、単独で東京都庭園美術館▼に行ってきました。
場所はJR目黒駅から10分ほど歩いた白金台にあります。
シニアは料金が半額なので助かります。
「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」▼を開催中でした。
チケット売り場には、クリスマスツリーが飾られていました。
建物までは長い道を歩きます。
目の前にドーンと現れるたのは、白亜の邸宅でした。
この建物は、重要文化財です。
今回の展示は、開催中の平日は写真撮影がOKなので、多くの方が訪れていました。
ここは元々は、朝香宮家の邸宅した。
浅香宮家というのは、久邇宮朝彦親王の第8皇子である鳩彦王が創設した宮家です。
この方は、フランスに住んでいた時、交通事故に遭ったため長期療養をすることになります。
そして、2年ほどパリに住んでいましたが、1925年に開催された「アールデコ博覧会」に強い影響を受けて、帰国後、アールデコ様式を取り入れた邸宅を建設したのでしたのでした。
玄関の外には獅子が佇んでいました。
こちらがその時の万博のポスターです。
夫人の允子(のぶこ)さんの肖像画です。
お洒落な方だったようですね。
邸宅のインテリアは、彼女がかなり細かい部分まで、アイディアを出したということでした。
建築に携わったのは、宮内省内匠寮という組織のメンバーでした。
建築、庭園、土木などの設計管理を行いました。
また室内装飾は、フランスのアンリ・ラパンが担当しました。
大広間、客室、食堂、書斎などの内装デザインを手がけました。
ルネ・ラリックは、ガラスのレリーフやシャンデリアなどのデザインを担当しました。
この邸宅は、その後、吉田茂が公邸として使用したり、白金迎賓館となり、そして1981年に東京都庭園美術館として公開されました。
今回は写真をアトランダムに掲載してみます。
大広間に入ります。
天井に埋め込まれた照明も、当時としては画期的な方法だったことでしょう。
飾り模様の美しい階段。
ここをシャナリシャナリと歩いているところを写してもらいたかったのですが、訪問者は高齢者が多く、スマホで撮影をお願いしたのですが、結局、ボツ写真となりました。
階段を側面から見たところです。
豪華なシャンデリア。
それぞれの小部屋にも、シンプルで美しい照明がありました。
モダンなフォルムです。
階段の上に置かれたランプ。
ラジエーターカバーも、それぞれのデザインがとてもすてきでした。
青海波のようなデザインのカバー。
こちらは、丸いお部屋の側面に取り付けられたラジエーターのカバーです。
熱帯魚が泳いでいるようなデザインでした。
とても広いところなので、全部一度にご紹介しきれませんので、今回はここまで。
続きはまたの機会にいたします。
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