ボランティアにはいろいろな種類があり、家事の手伝いなどもありますが、私は主にお年寄りの食事作りをしています。
ディケアに通ってくるお年寄りや、自宅で夕食を自分で作れないお年寄りのために、家庭的な味のお食事を提供する仕事です。
どうしてそういう仕事をするようになったかというと、母がまだ在宅の時、こちらのお弁当を配達してもらっていましたが、とても美味しいと言っていたので、半分、罪滅ぼしのつもりで私も始めることにしたのでした。
ボランティアとはいえ、90人以上の食事を、おいしく、時間を守り、そして見栄えも良いものを作るためには、家庭で作る料理とは手順も異なるし、分量や作り方をきちんと守らなくてはいけません。
今は先輩の方に教えていただきながら、週に1回だけ、仕事をしています。
(こちらのバラは、無料写真を拝借しています)
そしてこちらの施設では、レベルアップのために、いろいろな研修が用意されています。
例えば、衛生を厳守するための手の洗い方、その手がどれくらい汚れているかを特別な液体をつけて眼で見る研修。
大型の調理器具を正しく使用するための研修。
そして今回は元JAL客室乗務員だった女性を講師に招いて、コミュニケーションスキルアップ研修がありました。
こういう研修というと、お辞儀の仕方とか、笑顔の作り方などがよくあるのですが、今回は、たくさんの人たちと良いコミュニケーションをとることを学ぶ、という研修でした。
30人くらいのボランティア関係の方が集まりました。
講師のお話は、「ホスピタリティ(おもてなしの心)を学ぶことによって、より良い人間関係を築く」のが目的ということでした。
面白いと思ったのは、自己紹介をゲームですることでした。
まずは二人一組になり、お互いに自分の名前を名乗ります。
そして二人の間で、共通点が見つかるまで、自分のことを説明するのです。
たとえば、生まれた星座が同じとか、血液型が同じとか、出身県が同じ、などどこか同じところが見つるかるまで、お互いに話し合います。
そして共通点が見つかった時点で握手をして、次の人と同じことを繰り返す、というゲームでした。
これが結構盛り上がって面白かったですね。
そこで分かるのは、人は誰かと同じ部分があると、より親しみを感じる、ということでした。
またこんなゲームもしました。
それは一人が自分の趣味や好きなことなどを2分間話すのですが、まず最初の1分は、絶対に相手に反応をしてはいけないのです。
そしてその後の1分は頷いたり、相づちを入れたり、共感しながら聞く、というゲームでした。
これによって、相手がまるで反応を示してくれないと、話す気力も失われる、ということが分かりました。
つまり相手に対して、「関心をもつ」ということが、コミュニケーションをとる手段でとても大切だということですね。
最後に【プラスのストロークを持つ】、というお話を聞きました。
ストロークという単語は、普通は水泳のひとかきするときに使用されますが、こちらの場合はちょっと異なります。
プラスのストロークというのは、簡単に言うと、相手の身体を抱いたり、手をつないだり、握手をしたりという「タッチ」がとても大切ということでした。
それとは反対に、マイナスのストロークというのは、ぶったり、けったり、突き飛ばしたりということですが、これはしてはいけない、というのは当然ですね。
人間というのはストロークがないと、生きる意欲をなくしてしまうものだそうです。
そして、相手に対してプラスのストロークを与えると同時に、自分自身に対してもプラスのストロークを与えて(自分をほめる)、前向きな人生を送りましょうというのが締めくくりの言葉でした。
もらったストロークは、素直に受け取ってよいそうですよ。
4 件のコメント:
話し始めて最初の1分は、絶対に相手に反応をしてはいけない。
そしてその後の1分は頷いたり相づちを入れたり共感しながら聞く、というのはなかなか含蓄のある言葉ですね。
話始めると、すぐ横からとか口をはさんだり、「ふ~ん」とか「うん」とか言う人、いますものね。他人の話をよく聞かないのは、私の悪いところです。
としちゃんは、コミュニケーション能力に長けた方だと思います。
マサさん、私の文章の書き方が悪かったと思うのですが、
「最初の1分は無言にしている」というのは、悪いコミュニケーションの例なのです。
そして「次の1分は相づちを打ちながら聞く」というのを、最初からすべき、というのが正しい方法でした。
勘違いされるような文章でごめんなさい。
まるで反応がないと、話す気力も失せる、ということを言いたかったのです。
すいませんでした!
それにしてもおばさん同士の話というのは、往々にして、自分のことしか興味がなくて、
他人の話の腰をすぐに折ってしまうことが多いですね。
私も気を付けましょう。
前にこのボランティアのことを見たような気がしたのですが、
NPOか何かでやっているのですか? 市のではないですよね?
私も最初に思っていたように何か役に立つことしたいのですが
どこに行っていいかよくわからなくて。
新宿区では異文化交流センターというような名前の区の外郭団体
があって、日本語サポートの講習は受けたのですが、何か直接
返ってくるような仕事がしたいと思うこのごろです。
カンカン、この団体と関わるようになったのは、こちらの講演会を聞いたのがきっかけです。
http://toshiko72.blogspot.jp/2016/02/blog-post_6.html
市の福祉公社というところで、市の補助金を受けて運営されています。
ただし、実際はパートのおばさんと同じ(?)仕事なので、時々疑問に思うことがありますが。
カンカンは今のお仕事を続けられるのなら、それも素敵だと思いますよ。
コメントを投稿