夏休みということもあって、上野界隈はすごい人ごみでした。
上野動物園や、科学博物館に行く親子連れも多くいたのでしょう。
パンダの親子がお出迎えしていました。
東京美術館もかなり混んでいました。
前売り切符をシニア料金で買っていたので、普通の人の半額です。
ボストン美術館というのは、アメリカ独立から百年後の1876年、マサチューセッツのボストンに開館された美術館です。
ここは国立でも州立でもなく、またどこかの大富豪が作った美術館ではなく、ボストンの科学者、哲学者、財界人などの美術品コレクターが、それぞれ自分の持っているものを寄贈して作られたものだそうです。
美術品は50万点も保管されているそうです。
会場は、古代エジプトの部、中国の部、日本の部、ヨーロッパの部、アメリカの部、そして現代美術の部と分かれていました。
私のお目当てはもちろん日本の部でした。
前評判では、英一蝶の「涅槃図」がすごいということでしたが、大きさだけでいったら、京都の本法寺でみた長谷川等伯の涅槃図▼の方がずっと見ごたえがありましたね。
でも大きさでは負けますが、これはその補修がすごかったようです。
それと登場している人間や動物が大らかな気がしました。
曽我蕭白の絵画は以前も見ましたが、何回見てもパワーがあり、面白いですね。
色を使わず、墨絵のような色彩ですが、ユーモアもあって楽しい絵画です。
ヨーロッパの部では、睡蓮で有名なモネの絵画もありましたが、睡蓮以外にもいろいろと描いていたのですね。風景画などよい感じでした。
セザンヌやルノアールの絵も、一見してすぐに分かるというのは、やはり個性があるのでしょうか。
今回の呼び物は、ゴッホの「ルーランド夫妻」という絵画が、二人そろって見られるということでした。別々に見たことがありますが、ご夫婦だったのですね。
私も一緒に仲間入りさせてもらいました。
私が面白いと思ったのは、絵画そのものよりも、この美術館を構成しているスポンサーやコレクターたちのことでした。
モースやフェノロサなどの日本でも有名な人以外にも、いろいろな人が寄贈していました。
中でもアメリカのソプラノ歌手は、70歳になった時、34歳の男性と結婚して、そして美術品を集めたそうです。(このあたり、ちょっとあやふやですが、二人の生年月日を見たら、ものすごく離れていました!)
美術館の前庭にあるこの大きな鏡のボール(?)、いつも自分撮りを試してみるのですが、なかなかうまく撮れません。
今回は、建物の中から写してみました。
そういえば、名古屋にあるボストン美術館は今年で終了してしまうそうですね。
駅近くにあり便利だったのに、ちょっと残念です。
その後はぶらぶらして、「氷」の旗に魅かれて、古くからある甘味屋さんの「新鶯亭」に入りました。
外国人のお客さんが多くいましたよ。
いかにも日本的なところがよいのかもしれません。
こちらのお店は、お団子の他に、おでんが有名なようですね。
お汁粉が下に入った「氷しるこ」を注文しました。
写真だけ見ると、ただの氷だけに見えますが、氷の下にはお汁粉が潜んでいます。
大きな白玉が二つも入っていて、けっこうお腹がいっぱいになりました。
白玉の姿が写っていなくて、すいません。
その後は不忍池を歩きましたが、蒸し暑くて大変でした。
蓮は花も咲いていましたが、葉が大きく育ってしまって、あまりうまく写せませんでした。
それでも蓮の花は可愛らしくて、大好き。
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この日の装い。
以前、デパートの催事で千円で購入した絽の着物です。
黒に青の縦縞が入っていますが、どうもこういうのは似合わないですね。
あまり粋になりすぎないように、ナデシコ模様の絽の帯にしました。
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