「ワークショップ」というおまけがついていました。
最近、あちこちでワークショップ流行りですが、浄瑠璃のワークショップとは、どんなものか見当がつきませんでした。
浄瑠璃は、創作浄瑠璃「友情泣赤鬼物語(ともなさけないたあかおにもおがたり)」でした。
「鬼」についての物語ということで、演奏の前に、鬼についての逸話や説明などがありました。
日本語に詳しいH先生のお話はとても面白く、えーっと思うことがたくさんありました。
そして浄瑠璃奏者の野澤松也師匠による三味線の説明がありました。
この日は、お客様のうち8割くらいが、三味線や浄瑠璃はまるで初めてという方だったようです。
それでも演奏会にいらっしゃるというのは、エライものですね。
そして創作浄瑠璃「友情泣赤鬼物語」が演奏されました。
これは浜田広介の童話でお馴染みですが、それを義太夫三味線に乗せて歌われました。
なかなかジーンとくるお話でした。
さて、そこからがワークショップでした。
ワークショップデザイナーのSさんがその趣旨を説明されました。
伝統芸能はそのままにしておいたら、消えて行ってしまうものでしょうが、若い人に身近に感じてもらいたいくて、このような会を企画されたそうです。
そして数人のグループに分かれて、まずは絵付きカードを使用しての自己紹介と、創作浄瑠璃「泣いた赤鬼」の感想を話し合いました。
その後は、自分の興味が「赤鬼」か「青鬼」かあるいはまったく違う観点であるかによって、またグループを再編成しました。
私は赤鬼グループにしました。
そこで今度は紙とサインペンを持って、その後の赤鬼について、五七五で俳句(川柳?)を作るという作業に入りました。
うーむ、その後のことなど考えたことはありませんでしたが、無い知恵を絞ってみんなで創作してみました。
私たちのグループでは、赤鬼は村の人たちと仲良くなり、そこで出会った村の娘と恋に落ちて、赤ちゃんが生まれて、その子は青鬼のような優しい心を持った子供に成長したという話を作り上げました。
どちらかというとハッピーエンドになる物語でした。
他のグループでもそれぞれ物語を作り、その中で面白いと思われるものを、数人の人が選んで、浄瑠璃の台本となる物語を作りました。
選択作業をしているところです。
そしてその台本というか脚本というか、「泣いた赤鬼 続きの話」を松也師匠に作曲して、歌っていただく、ということでワークショップは終了しました。
ハチャメチャな単語も出てきて、
「イノベーション 鬼とセッション コングラッチュレーション」などというのもありましたね。
こちらは即興で演奏される師匠です。
さすがに素晴らしい!
どんな句であっても、三味線に乗せてしまうと、浄瑠璃になります。
大拍手で幕が下りました。
ほんとにみなさん、お疲れ様でした。
こちらは三味線似粋人JAPANのマネージャーさんです。
会の説明をされているところです。
アンティーク着物がとても素敵でした。
私はこの会に参加して4回目ということで、素敵なプレゼントをいただきました。
「粋」な風呂敷です。
このワークショップでは、落語家の卵の女性、お茶を習っている若い男性、役者さんなど、普段はあまりお目にかかることのない方たちともお話させていただきました。
また普段は使うことのない脳を使ったりして、心地よい刺激をいただきました。
企画していただいたワークショップデザイナーの皆さん、三味似粋人ジャパンの皆様、そして松也師匠、どうもお疲れ様でした。
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