この催しは東京都が中心になって、「伝統と革新」を目標に、衣食住、そして工芸の世界で、「匠」と呼ばれている人たちが集り、その技を披露するものでした。
衣食住の衣では、洋裁、和裁、刺繍、西陣織など。
食では、日本料理。
住では建築、左官、表具などの匠が実演をしていました。
工芸では金属加工や、伝統工芸がありました。
夏休みのため、子供向けのワークショップも数多くあり、また外国人も多くいて、会場は満員でした。
また全国ブースというところもあり、こちらでは日本の各県の有名な手仕事などが披露されていました。
今回の展示会では、私の目的は二つありました。
一つは和裁の実演でした。
和裁士さんのHさんが、木綿の着物を仕立てているところを拝見することができました。
あぐらをかいて、足で布をひっぱりながら、スイスイと縫っていました。
おしゃべりをしながらでも、手は動くのです。
ちなみにHさんがお召しになっている着物は特殊な仕立てで、あぐらをかいても大丈夫なように内側はパンツ式になっています。
着物つながりの人が、たくさん遊びに来ていました。
もう一つは邦楽演奏でした。
琴、三味線、尺八、琵琶、鼓などで「ボレロ」を演奏していましたが、良い感じでしたよ。
琵琶は構え方がかっこよかったですね。
いちど弾いてみたいと思ったほどです。
鼓の福原鶴十郎さんは、いつものりりしい紋付袴姿とは違った雰囲気で演奏していました。
他にも「コーヒールンバ」などの現代曲も聞かせていただきました。
観客の皆さんも満足されていた様子でした。
会場で一番目立っていたのは、建築でした。
大工さんたちが数人で家を建てていました。
きびきびと働く職人さんは、かっこいいですね。
最後まで見ていたら、きっと素敵な家が建つのが見られたことでしょう。
華道や茶道の紹介もありました。
きれいなお庭も作られていました。
こちらの生け花では、映画「花戦さ」▼を思い出しました。
左官の技術を使った「鏝(こて)絵」というのが面白く思いました。
もともとは塀や壁などに描かれたそうですが、迫力がありましたよ。
遊び心が素敵ですね。
日本刺繍も素晴らしかったですね。
「紅会」というところの作品が出ていて、ここでは刺繍体験もできました。
刺繍の絵葉書をお土産にいただきました。
こちらも素晴らしい。
こちらは能装束だそうです。
人間国宝の方の作品だとか。
このような刺繍は、まず模様の内側を先に刺繍して、その後に輪郭を作るのだそうです。
また変わったところでは、ウルトラマンや「下町ボブスレー」の技術も紹介されていました。
また輪島塗や、江戸切子、コマ回しなどもありました。
あまりに広範囲過ぎて、てんこ盛りでしたね。
こちらのイベントではさまざまな体験もできました。
私は帯留を作ってみましたが、それは次回にご紹介しますね。
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