「尉」という文字が出てきた時、私は古文の素養も何もないので、「い」と読んでしまいましたが、どうもこれは「じょう」と読むらしい、という場面がありました。
一緒にいたKさんは、「左衛門尉」という言葉は「さえもんのじょう」と読むので、この場合の「尉」も「じょう」ではないか、ということを指摘されました。
遠山の金さんは、その「左衛門尉」だというのです。
さすがによくご存知ですね。
そういえば義経も左衛門尉ではなかったかしら。
ちなみに、「左衛門尉(さえもんのじょう)」とは、日本の律令制下の官職のひとつで、 左衛門府の判官であり、六位相当の官職であった、という説明を見つけました。
それで気になってちょっと調べたところ、「尉」は「い」と読む場合と、「じょう」と読む場合があるとのこと。
よく知られていることですが、軍隊の位では、大尉・中尉・少尉がありますね。
このときは「い」です。
それとは別に日本の律令制度のもとでは「じょう」と読まれます。
あまり詳しいことは分かりませんが、「歴史手帳」にある「官位相当表」というところを見てみると、近衛府、衛門府、兵衛府というところの従六位は衛門大尉、兵衛大尉と書いて(えもんのだいじょう、ひょうえのだいじょう)というルビが振ってありました。
いつ頃から「じょう」→「い」と読むようになったのか分かりませんが、軍隊の位は、昔の律令制度から由来しているのかもしれませんね。
それとは別に「丞」(じょう)という位もあり、頭が混乱してしまいました。
というように、「源氏物語」の原文を読む、ということは、こういう些細なことでも躓いてしまいます。
まぁ、そういうように脇道にそれることも楽しいことですが。
(というか、ほとんど脇道!)
そういえば昨年、世の中を賑わした官庁のお役人たちの肩書も、良く分かりませんでした。
どちらが偉いのか、どちらが上なのか、肩書は難しいですね。
(写真は母が描いたお花の絵。部屋を片付けしていたら、見つけました)
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この日の装い。
去年の「世田谷ボロ市」で2000円で見つけた紬です。
色合いも、丈も裄も身幅もちょうど良く、八掛もきれいだったので、これはお買い得と思って買ったのですが、自宅に持ち帰ってよくよく見たら、裏地(背中のあたり)に茶色のシミがついているのを発見してしまいました。
さすがにそのまま着るのは気持ちが悪かったので、業者さんに裏地だけ変えてもらいました。
いくらだったか忘れましたが、着物よりも高かったですね。
帯は木綿の帯ですが、これはデパートの催事で1000円。
丸い柄が可愛いと思ったので買ってしまいましたが、なかなか登場しない帯でした。
緑の帯揚げは、どこかのフリマで「ご自由にお持ちください」という箱に入っていたのをいただいてきたもの。
帯締めは真田紐。
信州に出かけた時、NHK大河ドラマ「真田丸」のイベント会場で300円程度で買って来たお土産を帯締めにしました。
ということで、この日も格安着物でした。
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