京都御所は14世紀のころから、約500年間、天皇のお住まいだったところです。
現在の建物は、安政2年(1855年)に再建されたものだそうですが、平安時代の建築様式が見られ、当時の宮廷文化の香りがしているところです。
今回は、天皇の即位30周年を記念して、一般に公開されました。
御車寄(おくるまよせ)。
貴族などが参内するときの玄関です。
花車が展示されていました。
豪華なお花でした。
こちらは新御車寄。
大正4年、大正天皇の即位の時に新設されたそうです。
ここには牛車が展示されていました。
とても大きくて、立派でした。
牛車といえば、「源氏物語」で光源氏の正妻・葵上と、愛人・六条御息所との牛車の先陣争いの場面がありますが、こんな大きなのが衝突したら、さぞ被害甚大だっただろうと思わせるものでした。
この時は雨が降っていましたが、御所には多くの人が訪れて、見学をする人の長い行列ができていました。
高御座(たかみくら)。
即位の例の時に用いられるもので、今度の即位のために、本物はすでに皇居の方へ移動されているそうです。
立派な生け花もたくさん並んでいました。
草月流とか池坊とかいうような一般的な流派の生け花ではありませんでしたが、京都では伝統のある流派なのかもしれません。
こちらは紫宸殿(ししんでん)。
御所の中で一番格式のある場所で、ここではいろいろな儀式が行われます。
明治維新の時に出された「五か条のご誓文」はここで披露されたというので、驚きました。
左には「左近の桜」、右には「右近の橘」がありますが、桜は修理中でした。
その代わりというか、庭には美しい紅梅が見事に咲いていました。
池を中心とした美しい回遊式庭園です。
いかにも京都、という風景でした。
お庭の美しさに対して、私はあまりにもブサイクだったので、顔は隠しました。
こちらはこじんまりとした庭園。
やはり梅がきれいでした。
御学問所(ごがくもんじょ)。
ここは御読書始や和歌の会が催されるところだそうです。
また明治天皇が「王政復古」の大号令を発した場所でもあるとか。
5人囃子のような人形が並んでいました。
他にも清涼殿とか御常御殿とかいろいろありましたが、面積は約11万平方メートルだそうです。と言われてもピンと来ませんが、とにかく広くて立派なところでした。
現在はどのように使われているのか分かりませんが、今の天皇が譲位されたのなら、こちらに移って生活されればよいのにと思いましたね。
無料で開放されていて、京都旅行の良い記念となりました。
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