先日、私の三味線の先生が、「SOLO CONCERT」を開きました。
邦楽の場合は、普通は「演奏会」とか「発表会」と名付けるのだと思うので、ソロコンサートというのはちょっと不思議でしたが、聴いた後の感想としては、「これはやはりコンサートだった!」と思いました。
コンサート会場は、東京オペラシティ。
巨人で有名なところです。
ここの3階にある近江楽堂▼でした。
ここは、よく洋楽のランチコンサートなどが開かれるところです。
丸い天井には、お洒落な照明がありました。
マリア様もいらっしゃるところでした。
ソロ・コンサートにふさわしく、演奏以外に司会も解説も、先生おひとりがされていらっしゃいました。
一部は長唄の古典曲。
その時は、こちらの金屏風を背景に演奏されました。
実はこの屏風は、お弟子さん仲間の方が作られたものです。
制作には2,3か月かかったという立派な屏風でした。
演奏された「松の緑」と「勧進帳合方」は、私も市のイベントで演奏させていただい曲でした。
「松の翁」もあちこちで聞いていたので、耳に馴染みがありました。
二部はがらりと変わって、現代曲や先生がご自身で作曲された曲でした。
そんな雰囲気に合わせて、屏風も裏側を見せていました。
立体的で、かっこよかったですね。
現代曲「絲乱舞」は、先生の指の動きを見ているだけでも本当に難しそうな曲で、指も踊っているように見えました。
作曲をされた沢井比河流先生も客席にいらっしゃっていましたが、作曲家ご本の前で演奏できるなんて、すごいですよね。
先生の自作の「光輝 KOKI」という曲(キムタクの娘さんの名前と同じ?)は、初心者から上級者まで、それぞれが10のレベルに応じて、弾けるという珍しい曲でした。
これはとても面白そうで、私も自分がどこのレベルにいるか、試してみたいと思いました。
二部の曲を聞いて思ったことは、先生は音楽大学を卒業されましたが、専攻はピアノだったので、それで古典の長唄三味線よりも、洋楽の要素が入っている現代曲もお似合いになるのではと思いました。
この日のお目当ては、世界初という透明な三味線のご披露でした。
私は、糸巻きの部分だけはクリスタルの三味線を見たことがありますが、先生の三味線は棹の部分まで透明で、キラキラとしたものでした。
棹の部分が普通の三味線より、少し長いそうですが、他は同じでした。
先生の演奏を聞いて、三味線のイメージがすっかり変わりました。
というか、三味線の限界を超えた演奏だったと思いました。
こんないろいろな技法があるのかと、呆然としたくらいです。
ほんとうにすごい演奏で、満席のお客様もみなさん、大満足されたと思いました。
終了後は、ファンの方が先生との写真撮影をするために長い行列ができました。
順番が回ってきて、ようやく写した写真は、光線の加減で先生のお顔に影ができてしまい、残念です。
本当はもっと美人さんなのですよ。
それにしても先生の演奏を聞いていると、私のように単に趣味で三味線を弾いているだけで、今後の向上はあまり見込めないようなおばさんに時間を割いてお稽古をしていただくのは、勿体ないと痛感しました。
先生は、もっと若くて有望な人を集めて、三味線の英才教育をされたほうが良いのではないかと思ったほどでした。
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この日の装い。
オペラシティでのコンサートに合わせて、いつもより派手目にブルーの付け下げにしてみました。
といってもリサイクル着物ですが。
白い花には、金の刺繍も入っていて、気に入っています。
白い帯は川島織物。
実は、帯もリサイクルです。
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