2019年3月17日日曜日

謡音読会@九段下 2019年3月「梅」

昨夜、京都から戻りましたが、旅行記はまたにして、たまっているブログから、順次アップの予定です。

さて、今月の謡音読会は「梅」でした。


(ご近所に咲いていた梅です)

これは、観世流の15代お家元・元章(1722~1774)という方が作った能だそうです。
この人は、徳川9代、10代将軍に仕えて、観世流「中興の祖」と呼ばれた方です。
というのは、この方は、世阿弥の書を考証したり、新しい注釈を加えたりして、「明和の改正」を行ったので、そのように呼ばれているのだそうです。

ちなみに「梅」の歌詞は、賀茂真淵が作ったと言われています。


「梅」はシンプルなお話で、藤原某という人が登場して、春の景色を眺めて良い気分になり、梅の和歌を思い出していました。
するとそこに梅の精が表れます。
和歌について、「花というのは、桜なのか、梅なのか」という2人の掛け合いがあります。
万葉集の藤原家持が出てきたりします。

「鶯の 声ものどけき春風に
梅の匂ひや、天に満つらん、天に満つらん、天に満つらん」
と、なんとものどかで、春らしい能でした。

謡だけなのでなんとも言えませんが、恐ろしい怨霊も出てこないし、狂おしい愛情劇でもなくて、おっとりとした能のように感じました。

私はこの能に謡われる梅は、何となく白梅のような気がしていました。
先生にどちらの梅か、お尋ねしたところ、その時の解釈によって、白い梅だったり、赤い梅だったりするそうです。

そして、この音読会の前に、先生の「皇帝」▼を拝見していたので、素晴らしい能を見せていただいたとお伝えできたので、良かったです。

今回はわりと短い能でしたので、音読は早く終わったので、先生がその後でいろいろな植物をテーマとしている能を謡って下さいました。
桜、富士、かきつばた、芭蕉、六浦(もみじ)、柳、老松など、多くの植物が能には登場するのですね。

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この日の装い。

「梅」にちなんで、紅梅色のピンク着物。


帯はモダン着物「梅屋」▼さんというお店の白×シルバーの帯。


着物はあまりにピンク過ぎるので、もう処分しようかと思っていましたが、こんな時に役立ちました。

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