2019年12月13日金曜日

伊勢 2019年11月 12 松阪牛と松阪木綿

松阪城址の中には、「松阪市立歴史民俗資料館」▼があります。


こちらには、松阪市に関する様々なものが展示されていました。
入館料が80円というところが、すごい。


松坂は、江戸時代にはお伊勢参りの旅人が行き来して、宿場町として、また商業の町として賑わっていました。
当時、町人が使っていたお店の看板なども展示されていました。

また「伊勢白粉(おしろい)」の生産地としても有名だったそうです。
松坂では水銀が産出され、化粧品や薬剤などにも応用されたそうです。
そして女性が使う白粉の粉で、大いに儲けた商人もいました。
それは知りませんでしたね。

こちらは有名な松阪木綿のコーナーです。
松阪木綿は、5世紀ごろに大陸から伝わってきたという歴史があるそうです。
その後、室町時代になると木綿栽培が盛んになったそうです。
そして江戸時代には、多くの松阪木綿が、伊勢商人の手によって江戸の町に運ばれて、庶民のファッションとして流行しました。


機織りがずらりと並んだところは、壮観でした。


松阪木綿は、品質が優れているだけでなく、縞の柄もいろいろありました。
「縞帳」という見本です。
とてもたくさんの種類がありました。


派手ではないけれど、粋でかっこよく、江戸っ子に好まれたのも、分かりますね。

こちらは現在の「松阪もめん」のパンフレットです。
とはいえ、松阪市内で着物を着ている人は見かけませんでしたが。


そして有名な松阪牛のコーナーもありました。

ちなみに、松阪牛の読み方は「まつさかうし」「まつさかぎゅう」のどちらも正しいそうです。
「まつざかうし」「まつざかぎゅう」はバツです。
その理由は、こちらのブログ▼をご覧くださいね。

そして「松阪牛」と言われるのは、ちゃんと決まりがあります。
○黒毛和種、未経産の雌牛
○松阪牛個体識別管理システムに登録されていること
○松阪市にある区域で生育されたものに限る
だそうです。

また松阪牛がおいしいのは、香り、脂肪、触感がその秘密だとか。

こちらの牛がかけている布は本物で、絨毯のような重みがありました。
裏側がとても豪華な模様になっていました。
まるで婚礼衣装のようでしたよ。


こちらのおいしそうな肉は、なんとクリアファイルです。
ということで食べられません。


この資料館は、松阪の歴史や文化がよく分かるところでした。

(この項、あと1回で終了予定です)


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