コロナ禍になってから、公開講座に参加できる機会は少なくなりましたが、その分、最近は無料のWebセミナーをあちこちつまみ食いしています。
私は数年前まで大学の関係団体で仕事をしていたので、大学構内に入ったり、先生方にお話を伺う、というのはそれほど抵抗がありません。
それでこれまでも、対面形式で大学のセミナーを受けることが多かったのですが、初めにトライしてみたのは、都立大学の講座でした。なぜ都立大学を選んだかといういと、この大学は、たまにショッピングに行く南大沢にあり、うちからも電車一本で行ける便利なところにあるから、というミーハーな理由があります。そして今から半世紀以上前、かつては都民の子弟なら授業料も安く(今は知りませんが)、私はこの大学を受験するつもりでしたが、どういうわけか、受験には至らなかったという理由からでした。
そのあたりのことは、こちら▼に書いておきました。
https://toshiko72.blogspot.com/2020/10/blog-post_19.html?m=1
この大学は総合大学のため、講座の内容は、日本の稲作、宇宙関係、労働問題などあり、私もあちこちつまみ食いしたという感じでした。
講義時間が90分と長かったのと、画面が暗かったので、専門外の話は私にはあまり引き込まれませんでしたが、Webセミナーとはこういうものなのだ、と体験してみて初めてわかったのでした。
また以前、明治大学のリバティアカデミーというシニア向けのオープンカレッジにも参加していました。その時は普通の対面授業でした。こちら▼
https://toshiko72.blogspot.com/2019/04/blog-post_27.html?m=1
現在はオンデマンドだけなのですが、次回は「富岡製糸工場最後の民間オーナー 近代日本の製糸業の歴史を紐解く」という講座が開催されるので、面白そうなので申し込んだところです。
昨日は東洋学園大学という大学のセミナーを聞きましたが、若い講師の玉井隆さんの話が面白かったです。
この方は、アフリカ研究をされているのですが、私もかつてアフリカに住んでいたので興味がありました。すると玉井さんも、私が40年前に3年間住んでいた同じナイジェリアのラゴスに住んでいたということだったので、親近感を持ち、話に引き込まれました。
お若いので話もスピーディーで、コンパクトに発表されていました。
貧困や紛争などで捉えられることの多いアフリカですが、ナイジェリアなどは案外とコロナでの感染者や死者が少ないというのは、意外でした。これまでエボラ熱などの感染症対策が有効だったのではないかということでした。
全体の画面のうち、パワポを全面に大きく出し、講演者のお顔は右上に小さく配置されていたので、そのほうが見やすくて良いと思いました。
大学ではありませんが、情報処理学会のウェブセミナーは非常に面白かったです。
全盲の女性で、情報システム開発者である浅川智恵子子さん(未来館の館長に就任)のお話でした。中学生のときに失明されましたが、IBMの研究員としてお仕事をされていて、音声読み上げの開発をされている方でした。
家庭で料理をしたり、一人で飛行場でチェツクインする様子を、ビデオで説明していました。盲目の人がそのような行動ができるのは、IBMの読み上げシステムによるものだそうです。
現在は、キャリー型スーツケースにバッテリーなどを内蔵して、それを引っ張って歩きながら道案内ができる機械の研究をされていました。
盲目の人は、かつては白杖と盲導犬に頼っていましたが、今後はIT機器によってもっと生活の質を向上させたいということでした。
「一人でも多くの人が自由に行動できるようにしたい、 誰一人取り残されない社会にしたい」という信念のもと、前向きに生きていらっしゃる姿が感動的でした。
いろいろと刺激を与えてくれるWebセミナーは、人混みには出られなくても、コロナ禍で得た楽しみです。
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一日一句
水無月や 知性を刺激 Webセミナー
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