ちょいと間隔が空いてしまいましたが、5月の末から6月にかけて、カナダのトロントに行っていた時の続きです。
今回は食事編です。
日本の人は、いわゆるカナダ料理というとサーモンやロブスターを想像するかもしれませんが、People▼のところで書いたように、カナダの中でもトロントは特にいろいろな国の人々が住んでいるので、「これがカナダ料理」という特定の料理はないのでしょうか。
インド料理あり、中華料理あり、メキシコ料理あり、イタリア料理あり、韓国料理ありで、なんでも食べることはできます。
ただカナダ料理の特徴として(これは私が思うことですが)、とにかく何でもひとつひとつの大きさが大きくて、ボリュームがたっぷりということでしょう。
お皿など、日本では大盛りスパゲティを盛るような大きなお皿でも、カナダではデザート用くらいになっています。
日本でもよく見かける31(サーティーワン)のアイスクリームも、日本のLLサイズがカナダのSサイズくらいにしかならないようです。
31のアイスクリームだけでなく、スターバックスのデザートにしてもあまりにでかすぎて、食欲がなくなるくらいです。
逆に日本のMサイズ並みの大きさで日本並みの値段ならば、カナダの人はあまりにも割高に感じて不満に思うことでしょうね。
私はあまり大食ではないので、小さめのサイズのほうがいいので、カナダで外食をするときはちょっと考えてしまうこともあります。
またカナダでは生野菜がそのまま出されることがあるのですが、カリフラワーやブロッコリーまで生のまま皿に盛られているのを出されると、「これでサラダとしてお金を取るの?」と言いたいくらいですね。
それにカナダの料理はだいたいにおいてかなり大味なので、初めに食べた時は感動するのですが、私にとってはそういう大まかな料理よりも東南アジア系の料理のほうが味付けも良くて、性にあっているようです。
さて、こちらは姪の結婚式で出された料理です。
いわゆるカナダ料理といってよいか分かりませんが、ちょっとだけご紹介です。
(携帯カメラで写したのであまり画像がよくないのですが)
最初のサラダは着席してウェイターさんが盛り付けてくれました。
シーザーサラダです。チーズたっぷりのしっかりした味付けでした。
そのあとはいわゆるバイキング形式でめいめいが好きな料理を自分で取っていくスタイル。
いろいろな国の料理がミックスされていました。
私は食べなかったのですが、ローストビーフがおいしかったそうです。
こちらはウエディングケーキ。
3つありますが、チョコレート味など3つの味があったようです。
さてこちらはベトナム料理屋さんでいただいた生春巻きなど。
日本で食べるベトナム料理とそれほど違いはありませんでしたが、春巻きなどやはりかなりサイズが大きかったですね。
東南アジア出身の人が家族で経営しているように見受けられました。
今思い出すのは、生まれて初めてベトナム料理を食べた時のこと。
それは今から30年ほど前、アフリカのセネガルでのことでした。
なにゆえにセネガルにベトナム料理があったかというと、セネガルはフランスの植民地だったところで、同じようにベトナムは第二次大戦の前まではフランスの植民地だったので、そのつながりでフランスからセネガルに避寒に来たフランス人相手にベトナム料理を提供するようになったのではないか、と思いました。(事実かどうかは確かめていませんが)
香采もおいしかったことを思い出します。
その後、日本でベトナム料理のお店を探したのですが、当時は渋谷で1軒見つけただけで、今のようにどこでもベトナム料理が食べられるという状況ではなかったですね。
こちらは中華料理のフルコース。
中華料理といえば、世界中、どこでもお目にかかれますが、ここの料理はかなりレベルが高かったようでした。
中国人(昔の華僑)はどこにいても自分の国の料理を大切にしてきた結果なのでしょうね。
それに中国人は一族郎党で移動するので、食料も大量に必要になり、その結果、中華料理の食材店も多くなるのでしょうね。
目の前で北京ダックをさばいてくれましたが、ふつうのカナダ人にとっては珍しいものだったでしょうね。
ふかひれスープ、白身魚のまるごと蒸し、青梗菜とシイタケの炒め物、牛肉のパイ包み、ロブスターの蒸し焼き、など日本の中華料理屋さんと遜色のないフルコースでした。
カナダにももちろん日本料理のお店はたくさんあります。
こちらはナイアガラの滝の近くにあるごお店です。
食べるほうが忙しくて写真には写しませんでしたが、とんかつ定食、てんぷら定食、寿司、うどん、蕎麦など日本の料理はなんでも揃っていました。
私は「ご飯がないとダメ」とか「毎朝の味噌汁がないとダメ」という人間ではありませんが、やはりしょう油の味やだしがきいたお料理はおいしいですね。
お客さんは日本人らしき人や、白人などさまざまだったようでした。
日本の味を海外の現地の人々に味わっていただけるのは、誇らしいことです。
こちらはカナダで五つ★の高級日本料理のお店「懐石遊膳橋本」です。
なんだか仲居さんみたいでしょ。
ここでは食事はしませんでしたが、お店のオーナーシェフご一家のお世話になりました。
お店のホームページの「MOVIE」(音楽あり)をご覧いただくとお分かりのように、季節感を取り入れた目にも美しいお料理の数々を提供しているところです。
とくに料理の素材にこだわっていて、黒豆などカナダでは入手困難な食材はご主人が日本に行って求めていらっしゃるそうです。
料理人の技と、お客さまに満足していただけるような気配りが感じられました。
そしてお店のインテリアの素晴らしいこと。
(店内の写真は本当は撮影禁止だそうですが、オーナーシェフご夫人のご厚意により掲載させていただきます。)
京都にでも旅行に行ったような気分になりますね。
日本のインテリアは紙と木でできていて燃えやすいということで、カナダの消防署(のようなところ)の厳しい基準をクリアするために、いろいろとご苦労があったというお話も伺いました。
文化の違うところでお店を出し、それを継続していくのは本当に大変なことなのですね。
それでも美しい季節感に溢れた日本料理を提供してきたことで、カナダの料理全般が小ぶりになってきたそうです。
それは私のような小食の人間には嬉しいことです。
日本の美の感覚が評価されたのでしょうね。
カナダでも本格的な懐石料理を味わってみたいという方は、kaisekihashimoto@hotmail.comにメールをすれば対応ししていただけるそうです。
さて、こちらは妹ファミリーの知人からいただいたロブスター。
いちどボイルしてありましたがそれを家でもう一度大きなずん胴鍋で茹で、大きななたのような包丁でたたき切りました。
そのロブスターにガーリックバターをレンジでチンして、汁をかけてみんな無言になってむしゃむしゃといただきました。
周りに見えるのはインド料理(?)屋さんでテイクアウトしたカレー料理あれこれ。
そのカレーが辛いの、辛くないのって、みんなヒーヒー言いながら食べました。
材料が全く見当のつかないものもあったのですが、複雑な味でおいしかったですね。
このカレーはたくさん余ったので、翌日は日本から持って行った素麺のトッピングとしていただきました。
インスタントの麺つゆに適当に味付けをして、そのカレーを加えていただきましたが、結構いい組み合わせでした。
食べ物の話となると、つい長くなってしまいます。
ひとつだけ残念なのは、結婚式の後のパーティーでデザートを食べ損ねたこと。
パーティーが延々と続くので、赤ちゃん連れの私は夜9時半ごろには退席しましたが、たくさんの種類のデザートが出たのはそのあとだったそうです。
残念だわ。
旅行の思い出は、「あそこで食べた○○がおいしかった」とか「あそこの○○の味はひどかった」というのがほとんどなどではないでしょうか。
人間の記憶というのは、おいしいものを食べたときや、不思議な食べ物を食べた時の記憶が一番長く続くものでしょうね。
(この項、まだ続きます。)
2 件のコメント:
そうですね。カナダ料理って言われても、とっさにイメージが浮かびませんね。メープルシロップくらい。料理ではないか(笑)
でも、なんでもあり、なのね。どれもおいしそうだけど、日本でもSサイズを選ぶ私は、見ただけでお腹がいっぱいになっちゃいそう。
日本料理店、お店も素敵だけど、お店の前に立つとしちゃんも素敵ですよ。目を惹いたことでしょう。
マサさん、写真を眺めただけでも食傷気味になってしまうでしょ。
マフィンなんか信じられないほど大きいのですよ。日本の5倍くらいありそうです。
メープルシロップはお土産用にはたくさん売っているけれど、生粋のカナダ生まれのカナダ人はどうやって食べているのでしょうね。パンケーキくらいしか思い浮かばないけれど。みりんのようにして使うのかしらね?
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