先日、目黒雅叙園▼のいけばな展に行ってきました。
東京都指定有形文化財である「百段階段」に、各流派のお花が勢ぞろいした豪華な花の祭典でした。
会場には池坊や草月など誰でも知っている流派をはじめ、57の流派の生け花が展示されていました。
そんなに様々な流派があることも知りませんでしたが、でもいろいろ見ていると、素人でも違いも分かる気もしました。
正統派の流派、大胆な生け方の流派、木の実などを多用する流派、前衛的な流派などなど。
それらの生け花を、ちょっとだけですが、アットランダムにご紹介してみますね。
今回は着物友だち3人で出かけたのですが、みんなに割と評判が良かったのがこちら。
カスミ草と竹だけを使って、白とグリーンのシンプルなものでした。
それに赤い毛氈と金屏風が効いていましたね。
こちらは、背景の紅葉の押し花がオシャレで、すっきりと秋らしくきれいでしたよ。
互い棚に同じものを3つ並べて、見せ方に工夫がされていたと思いました。
これはかなりの大作でした。
真ん中に見えるのは花模様の雨傘。
小菊と木の実が秋らしい作品。
赤、白、緑が映えていました。
武者小路実篤を彷彿とさせるような作品。
こういうのもありなんだな、と思いました。
鳥の形をしたもの。
ススキ、バラなどが流れるように作られていました。
花器の下の台も素敵でした。
現代風な生け花。
絵画との釣り合いがとれた、美しい生け花でした。
何かを物語っているようでした。
色々なお花を見せていただきましたが、ちょっと気になったことがあります。
それは他の方も「このお花は何というのかしら」というご意見があったように、素材が分からなかったことです。
あまり細かい説明は不要だとは思いますが、せめて花の名前は明記してもらいたかったですね。
木の実なのか、柿なのか分からないものがありました。
最後のお部屋に、「生け花の歴史」という展示がありました。
これ、できればパンフレットにして配布してもらいたかったと思いました。
生け花は奈良時代から発生したとありました。
もちろんそれ以前にも花を愛でる人たちはいたと思いますが、その後、茶道と共に発展したのでしょうね。
今では世界的に生け花愛好家がいます。
お花を嫌いな人はいないと思いますが、やはり平和な世の中でないと、生け花も価値がなくなりますね。
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この日の装い。
まだまだ暑い日でした。
叔母の遺品のレース着物。
かなり透ける着物ですが、下に薄紫の襦袢を着たので、それほど透け感はしなかったのでは、と思います。
10月なのに夏物、というのは顰蹙を買うかもしれませんが、暑さには勝てません。
帯は、私の好きなBerry工房▼さんのレース帯。
お太鼓と、前に素敵なレースがぎっしりと貼られています。
水色の帯揚げもBerryさんのレースです。
昭和の着物と、平成の帯周りですが、仲居さんにならないようにしてみた結果です。
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