毎月1回開催している「源氏物語を楽しむ会」ですが、今回で44回目でした。
それ以前、1年半ほど、別の主催者の会にも参加していたので、通算すると、ここ5年ほどは、源氏物語とお付き合いしていることになります。
今回は、いつもお仕事で忙しいSさんも参加されました。髪をショートヘアにして若返ったKさん、黄色のお着物が似合っていたUさんと、メンバーもそろいました。
「源氏物語は光源氏が主人公の長編小説」であることはご存知だと思いますが、どの巻にも光源氏が登場しているわけではありません。
特に今回の「乙女」では、彼の存在はほとんどわからないほどです。
登場するのは光源氏の息子、彼のおばあさん、いとこの女性、彼女の父親などです。
つまり源氏物語は光源氏が主人公というよりも、彼のファミリーのお話なのですね。
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今回の一口知識は、「小袿(こうちぎ)」です。
これは平安時代の貴族の女性たちの中でも、特に高位の女性が着ていた上着になります。ふつうの袿よりも身丈が短いのが特徴です。
小袿は下の写真の左側です。右はよくご存知の十二単ですが、それに比べるとリラックスした感じですね。
「紫式部日記」によると、紫式部が中宮彰子に新楽府進講の場面では、中宮はこの小袿姿で文机の前に座っていました。それに対して紫式部は、唐衣、裳をつけた正装であったと書かれているそうです。
上位の人のほうがリラックスした衣装だったというのが、面白く思いました。
それにしても現在のように温暖化していたら、十二単は無理でしょうね。
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この日の装い。
かなり暑くなるという天気予報だったので、4月中旬でしたが単衣着物にしました。
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