2008年6月12日木曜日
Mの首飾り
「Mの首飾り」の「M」とは、「マリーアントワネット」のこと。
どうして頭文字にしたのか、というと、単に長すぎて、タイトル欄にうまく表示されないからという理由です。
はい、「マリーアントワネットの首飾り」見ましたよ。
先月見た「プラダを着た悪魔」に出演していたサイモン・ベーカー見たさにです。
まずは彼の話から。
うーん、「ジゴロ」という言葉は彼のためにあるのじゃないかしら、と思うほど、悪っぽいのよね。
それも大悪人という悪じゃなくて、ちょっぴり善人のところも同居している悪いプレイボーイ。
だから、女性は彼に惹かれてしまうんだろうな。
垂れ目で、笑ったところが少年ぽいの。
いやらしそうで、たまりませんわ~。
ところが、この映画はTSUTAYAのDVDで見ていたんだけど、サイモンさまとヒロインのからみのシーンで、何ということか、急に画面が止まってしまったの。
あれこれ操作していたら、こんどはコマ落ちのような画面になってしまい、あーあ。苦笑いでしたよ。
仕方なく別のPCで見ることに・・・・。
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と、サイモンさまのことはさておき、この映画はいったい誰が主人公なんでしょう?
ストーリー的には、ジャンヌという名門出身の女性(ヒラリー・スワンクという女優)なんですけれど、他にもマリーアントワネットが主人公とも思われるし、枢機卿が主人公になってもおかしくないし、何人もの有力者が現れる映画なんですよ。
でもそのうちの誰とも感情移入ができなかったな。
主人公は両親を殺されて家を没収されてしまったという不幸な人生を送っていて、復讐に燃える人なんだけれど、詐欺師的なところもあるし、そんなに美しいとも思えない。
目はきれいなんだけど、なんだか口が大きすぎるのよね。
マリーアントワネットにしても、贅沢三昧に過ごすおバカ女王のように描かれているけれど、そうだったのかな?
私は大昔に読んだ「悲しみの王妃マリーアントワネット」という世界少女名作全集の本がいまだに脳裏に焼きついているの。
その本の中で、マリーアントワネットは美しい王妃であり、最後は悲惨な運命に遭う、というように書かれていたので、この映画のように、堕落した生活を送っていた女王だとは信じたくないのよね。
というように、私のフランス革命に対する理解はまるで浅いものでした。
学生の頃は、「フランス革命 1789年」ということを覚えただけで、その中身はまるで知らなかったのが、今になってよく分かったわ。
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この首飾り事件というのは、歴史的事実だそうで、かの「ベルばら」にも登場していたそうです。
遠藤周作の「王妃マリーアントワネット」にも書かれているそうなので、読んでみようかしら。
この首飾り事件があったので、マリーアントワネットも絞首刑にされたという説があるのね。
というわけで、サイモンさま目当てで見た映画だったんだけど、奥は深いわ~。
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でも、なんかおかしいなーと思いながら見ていたのだけど、理由が分かったの。
それはフランスが舞台の映画なのに、登場する人はみんな英語を話しているのよ。
画面に出てくる手紙も当然、英語で書かれているわけ。
これって、たとえば近松門左衛門の浄瑠璃が英語で語られて、英語の手紙なんかがあったらおかしいなーというのと同じくらい妙なものでした。
まあアメリカ資本の映画だから仕方がないんだけどね。
これが全編フランス語だったら、また違ったと思うわ。
それにしても約2時間の映画、長かったな。
サイモンさまのおかげで、これからはもうちょっとフランス史のお勉強をしなおそうと思いましたわ。
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4 件のコメント:
フランス語と英語では、雰囲気がゼンゼン違いますものね。
で、思い出したのですが、ず~と昔見た、パールバックの「大地」。舞台は中国なのに、みな英語を話していた。もっとすごいのが、俳優が東洋系でなく、どう見ても白人なのよ。黄色い化粧で顔を作っていても、彫りの深さはどうしようもない。でも、白人が英語を喋っているわけだから、違和感がないといえばない(笑)
3月に開催された「ルーブル美術館展」で、マリーアントワネットの肖像画を見たのだけど、私には美しいとは思えなかった。下ぶくれで、鼻が大きく、鷲鼻っていうのかしら。当時は、ああいう顔が美人だったのかしらね。
そういえば、マサさんはルーブル美術館展にいらっしゃったのよね。
この映画のマリーアントワネットはすごく細い顔をしていて、私のイメージとは違ったな。どちらかというと下ぶくれのほうが似合いそう。
大地が英語というのもおかしいわね。でもラストエンペラーも英語じゃなかったっけ?違っていたら私の勘違いなんだけれど、こういうおかしさって時々ありますよね。
これはソフィア・コッポラの監督作品でしょうか?フランシス・コッポラの娘(デビューは女優)です。
アマデウス然りK-19然り(ご存じないかしら)英語圏でないのに、英語で制作される映画、ドラマは異常に多いですね。
資本がアメリカに集中している以上仕方ないと云う見方もありますけれど、個人的に絶賛したいのは、英語でもいいから、真実を伝えたいと云う監督の熱意が伝わって来る映画に限りますね。
これは、劇場で観ようか、迷った映画じゃないかしら?
CMのセンスが良く、興味を惹かれました。
ヒラリー・スワンクは、個性派女優として好きですが、ブルジョア階級を演じている作品は観たことがありません。
映画の影響は、限りなく大きいですね。
パリ人食事件の佐川くんは、今普通にTVに出ているそうですが、映画では排他的なロマンスとして描かれましたね。
今のおっさん化した風貌に、非常に幻滅致しました。
映画とは言え、実在の人物をモチーフにするなら、事実に沿った内容にして欲しいと願います。
革命当時の市民を含め、不遇な目に遭われた方が浮かばれません・・・
この映画の監督はチャールズ・シャイアという人のようですよ。
たしかに映画は劇場で見る場合と家でくつろぎながら見る場合とでは感想もまるで違ってくるでしょうね。
そうヒラリー・スワンクというひとはエラが張った顔をしているし、貴族には見えないですね。マリーアントワネットの役の人にしても、当時の女王様らしくありませんでしたね。男優はみな良かったと思いましたよ。
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