私の趣味は、何を隠そう、新聞の死亡欄を見ることなの。
ちょっと悪趣味かもしれないけれど、お亡くなりになった人を偲ぶことにもなるので、新聞を開くと必ず、読むことにしています。
そして今朝の新聞。
なんと、あの氷室冴子さんがお亡くなりになったのです。
まだ51歳という若さでした。
最近、あまり新刊を出していないとは思っていたのですが、肺がんだったとは。
氷室さんは一言で言えば、ジュニア小説の大家、とでもいうのでしょうか。
きれいな表紙の本をたくさん書いていらっしゃいました。
しかし彼女の小説は充分に大人の読み手も満足させるものでした。
私が氷室さんの小説を読み出したのは、いつごろのことだったかしら、30代だったと思う。
一番好きだったのが、「ざ・ちぇんじ」でした。
これは古典の「とりかへばや」物語をアレンジしたもので、男の子と女の子が入れ替わってしまうお話。
この小説を読んで、古典に興味が湧いた、といっても言い過ぎではないほど、面白い本でした。
それから「いもうと物語」とか「なんてすてきにジャパネスク」とか「銀の海金の大地」とかいう長編小説(たぶん10巻くらいあった)もむさぼるように読んだものでした。
夢と希望がたくさん盛り込まれた小説だったと思います。
それにしてもショックでした。
昔、「ゆっくり東京女子マラソン」を書いた干刈あがたさんがお亡くなりになった時、以来のショックです。
もう氷室さんの新しい本は読めないんですね。
彼女を偲ぶためにももう一度読んでみたいと思いました。
ご冥福をお祈りします。
4 件のコメント:
おお、としちゃんさんからのブログでこの訃報を知り、大あわてでニュースを確認してしまいました。私もショックです。銀の海 金の大地シリーズの続きがもう読めないなんて、あー、あの続きが出ないか、待っていたのに。なんてこと!
ジャパネスクやちぇんじも面白かったですね。96年ごろから急に新作が途絶えたので、どうしたのかなーとは思ってました。惜しい方を・・・とても残念です。
まぁ、たかぽんさんも氷室ファンだったんですね。(ちょっと意外でしたけれど。)
でも本当にショックなんですよ。
一時、彼女のものを全部制覇しようと思ったのですが、たくさんありすぎて、全部は読めませんでした。
ちぇんじ、本当に面白かったな。
彼女は北海道生まれなんですよね。
透明感のある文章、大好きでした~。
写真はなんだか宮部みゆきのようなお顔をいていましたけれど、「冴子」という名前、大好きでした。
「なんて素敵にジャパネスク」は、娘の部屋にあります。私は読んだことがなくて、コミックだと思っていました。氷室冴子という名前はよく知っていたので、朝刊を見て、ビックリしましたね。
干刈あがたさんのときも、驚きました。森瑤子さんも、ショックでしたね。最近では、哲学者の池田晶子さん。
若い方というか、活躍中だとばかり思っていた方が病気で亡くなるのは、ホントにショックですね。
まったくね、優秀な人、それも女性がお亡くなりになると、本当に淋しい想いがしますね。
森瑤子さんのときも驚きましたね。
あまり老いぼれてまで生きたくはありませんけれど、「まだ生きていたの?」なんて、言われたくないな。
マサさん、氷室さんの本、読んでみてくださいね。
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