ここは福井駅から歩いて15分くらいのところです。
養浩館までは、福井城址(現在は福井県庁になっています)の中を通って行くとよい、とホテルの受付のお姉さんに教えられたので、その道を歩いて行きました。
お濠に囲まれたところに、お城の跡がありました。
福井城は、初代福井藩主となった結城秀康が築いたお城です。
この人のことは、「家康の子」▼を読んでいたので知っていましたが、運命に弄ばれたかのような人生を送り、最後は福井城の主となりました。
こちらは「福の井」という井戸の跡。
これが「福井」の語源だという説もありました。
そしてここからしばらく歩いて、養浩館に到着しました。
西門の方から入りました。
まぁ、とても素敵なお庭。
まるで京都の古寺に来たような雰囲気でした。
「御泉水(おせんすい)屋敷」とも呼ばれていたように、水と樹々の配分が素晴らしいところでした。
お屋敷は数寄屋造りで、江戸時代中期に建てられたものです。
その後、明治維新の頃には、迎賓館としても利用されたそうで、明治17年(1884年)に松平春嶽によって、「養浩館」と名付けられました。
昭和20年の福井空襲により建物は焼失しましたが、石組などはそのままだったので、平成5年になってようやく再建が完成したそうです。
これだけの建物が再建できたのには、江戸時代の設計図が残っていたからでした。
広大な池の上には、お屋敷が建っていました。
こちらの和室では、婚礼衣裳を着た方の撮影もしていました。
真っ赤な打掛が見事でしたよ。
深夜バスで乱れてしまった着物姿ですが、こういうお部屋にいると、周りの雰囲気でなんとかごまかせますね。
池には鯉も泳いでいましたよ。
しっとりとした気分になれるお屋敷でした。
隣には郷土歴史博物館もありました。
時間がなくて寄れませんでしたが、もう一度、ゆっくりと行ってみたいと思いました。
そして帰路は別の道を歩いて福井駅まで行きました。
(この項、続きます。)
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