2016年9月23日金曜日

また行きたい福井 3

福井に行くにあたって、永平寺の次に興味があったのは、養浩館(ようこうかん)▼という庭園でした。

ここは福井駅から歩いて15分くらいのところです。

養浩館までは、福井城址(現在は福井県庁になっています)の中を通って行くとよい、とホテルの受付のお姉さんに教えられたので、その道を歩いて行きました。

お濠に囲まれたところに、お城の跡がありました。


福井城は、初代福井藩主となった結城秀康が築いたお城です。

この人のことは、「家康の子」▼を読んでいたので知っていましたが、運命に弄ばれたかのような人生を送り、最後は福井城の主となりました。

こちらは「福の井」という井戸の跡。
これが「福井」の語源だという説もありました。


そしてここからしばらく歩いて、養浩館に到着しました。
西門の方から入りました。


まぁ、とても素敵なお庭。
まるで京都の古寺に来たような雰囲気でした。


ここは福井藩主松平家の別邸を復元したものです。
「御泉水(おせんすい)屋敷」とも呼ばれていたように、水と樹々の配分が素晴らしいところでした。


お屋敷は数寄屋造りで、江戸時代中期に建てられたものです。

その後、明治維新の頃には、迎賓館としても利用されたそうで、明治17年(1884年)に松平春嶽によって、「養浩館」と名付けられました。

昭和20年の福井空襲により建物は焼失しましたが、石組などはそのままだったので、平成5年になってようやく再建が完成したそうです。
これだけの建物が再建できたのには、江戸時代の設計図が残っていたからでした。

広大な池の上には、お屋敷が建っていました。


こちらの和室では、婚礼衣裳を着た方の撮影もしていました。
真っ赤な打掛が見事でしたよ。

深夜バスで乱れてしまった着物姿ですが、こういうお部屋にいると、周りの雰囲気でなんとかごまかせますね。


池には鯉も泳いでいましたよ。
しっとりとした気分になれるお屋敷でした。


隣には郷土歴史博物館もありました。
時間がなくて寄れませんでしたが、もう一度、ゆっくりと行ってみたいと思いました。

そして帰路は別の道を歩いて福井駅まで行きました。


(この項、続きます。)


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