今月の新橋演舞場は、山村美紗さんのミステリー「京都四大路通り殺人事件」が原作の新派でした。
劇のタイトルは「京都都大路謎の花くらべ」でした。
なんとなくどこかで見たような既視感があると思ったら、このお芝居の脚本・演出は横溝正史の「犬神家の一族」も担当された方だということでした。
「犬神家~」は、やはり新橋演舞場で、去年の11月に見ていました。
その時のブログ▼です。
今回は京都が舞台の、なぞ解きというお話でした。
密室殺人ものです。
演舞場の周り舞台をふんだんに使った、舞台転換が数多くありました。
登場人物(久里子さん、梅雀さん、喜多村緑郎さんなど)を見ていると、何となく昭和の香りが漂ってくるのですが、お芝居の中にはスマホやユーチューブを使う場面が出てきて、そういう令和の時代とちょっとミスマッチな感じがしました。
昔の時代の推理小説を現代の舞台にする、というのはなかなか厄介なことだろうと思いました。
新派はやはり新派らしく、明治や戦前のものが良いのでしょうけれど、それだけでは現代とはあまりにかけ離れてしまうので、脚本家はいろいろと苦労をされるのでしょうね。
今回は山村美紗さん原作ということで、お嬢さんの山村紅葉さんも芸者役で登場されていましたが、存在感がありましたね。
そして私が好きな河合雪之丞さん(以前の歌舞伎役者・春猿さん)も、美しいお姿をふんだんに見せて下さいました。
久里子さんはちょっとお疲れのような感じもしましたが、着物姿は相変わらず素敵で、あんな帯が欲しいな、と垂涎の的で眺めていました。
夏休みのせいかどうか分かりませんが、前席には小学校1年くらいの女の子が見ていて、えー、と驚きました。
お父さんと一緒に見に来ていましたが、お話は分かったかしら。
将来、どんな大人になるか、楽しみですね。
それ以外のお客さんは、中高年の男女がほとんどでした。
劇場は相変わらず冷え冷えなので、お昼の休憩には外に寒さから逃げるようにして出て、カフェでサンドイッチをいただきました。
あまり長時間、冷房完備のところに座っていると、身体によくないですよね。
とはいえ、今回は冬の寒い季節のお話だったので、女優さんたちは、みなさん袷の着物や、羽織姿もあり、さぞ暑かったことでしょう。
お芝居、楽しませてもらいました。
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この日の装い。
ピンクと水色の小千谷縮です。
某着物屋さんで誂えたのですが、サイズが大きすぎて、3割がたデブに見える着物です。
お直しをしてもらいましたが、それでも大きくて、気に食わないところがあります。
帯は、暑いので半巾帯で出かけようとして、結ぶところまではうまくできたのですが、最後にぐるりと前に回す段になるとうまくいかない。
それで結局、いつものように名古屋帯となってしまいました。
南の島のような織り方ですが、リサイクル帯のため、どこのものか、よく分かりません。
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