2019年8月7日水曜日

「遊びの流儀」@サントリー美術館

先日、能友だち(?)のTさんからお誘いを受け、サントリー美術館で開催中の「遊びの流儀 ~遊楽図の系譜~」を見てきました。


まずは学芸部長によるセミナーを聞きました。


楽しいこと、気分晴らし、うさ晴らし、趣味のことなどばかりを扱った展覧会のようでした。
そうそう、展覧会のサブタイトルは「浮世の憂さの晴らし方」でした。
とかく生きにくいこの世で、なんとか憂さを晴らしながら生きていく、という知恵をいただく見本のような展覧会です。

中国では遊びの要素は「琴棋書画」(きんきしょが)だと考えられていたそうです。
つまり、琴、将棋または囲碁、書と画の4つが、大人がたしなむべき4芸なんだそうです。

レクチャーをじっと聞いていたら、身体が冷えてしまったので、いったん外へ出て、ランチタイムにしました。
ミッドタウンの中にある「鈴波」▼というお店で、粕漬の定食をいただきました。


Tさんのおすすめのお店でしたが、お魚をみりんと粕に漬け込んだものだそうですが、とてもよいお味でした。


さて、お腹を満たしてからもう一度、展覧会場へ戻って、ゆっくり鑑賞。

いろいろな遊びがありましたよ。

(館内は撮影禁止なので、美術館のチラシを写してみました。)

「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」 江戸時代。大和文華館所蔵。
これは生で見たことがありました。
右の方に描かれている三味線を弾いている姿に興味をもちました。
彼女たちの髪型や、着物の柄が素敵です。


屏風は他にもたくさん展示されていましたが、月ごとの行事を描いたものなど、一つの屏風に何人もの人が描かれていて、見事でした。

蹴鞠、双六(バックギャモンのようなもの)、香道、囲碁、カルタ、などありとあらゆる遊びも紹介されていました。

「清水・住吉図蒔絵螺鈿西洋双六盤」 桃山時代 サントリー美術館所蔵。


広々とした大広間のようなところで、男女問わずに楽しそうに遊んでいる場面もありました。
「遊楽図屏風」17世紀のものだそうです。
徳川美術館所蔵。


今はスマホのゲーム、競馬などの賭け事、野球やサッカー観戦などに夢中になる人も多いことを考えると、いつの時代も庶民は同じようにして憂さを晴らすのかな、とも思いましたね。

「金地うんすんかるた」江戸時代 滴翠美術館所蔵。


そして何より、人々の着物や表情がとても詳しく丁寧に描かれていて、見ていて飽きませんでした。
ただこれらの作品は、ほとんどが作者不明なんだそうです。
当時の絵師や着物のデザイナー(?)たちも、まさか何百年後に、このようにして世間に知らされる、とは思ってもみなかったでしょうね。

この頃は人生は50年もなかったと思います。
人生100年と言われる現代人には、昔のことを思えば、50歳以降はおまけの人生かもしれません。
後白河法皇の「梁塵秘抄」に書かれている「遊びをせむとや生まれけむ」という言葉が、うまく言い当てているかもしれませんね。

人生は遊んだもの勝ち、というメッセージを受け取ったので、私も顔出しで遊んでみました。


ところで、展覧会場は、あまりに寒くて、茶色の毛布を頭からかぶって見ていました。
三菱一号館も寒くて死にそうになりますが、保存のためには、そこまで冷やさないとならないのでしょうかね。
美術品のためには冷房は必要だと思いますがが、そうであるなら、真夏の美術館は、更衣室コーナーを用意してもらいたいですね。
そうしたら夏着物から袷着物に着替えるようにします(笑)。
外は35度の気温に耐えられるような服装をしているのに、中は真冬ではたまりません。

「遊びの流儀」の展覧会▼は2019年8月18日まで開催です。

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この日の装い。

最高気温35度にもなるというので、洋服にしました。
ちょっと「遊び」の要素も取り入れて、タイでお土産に買った巻スカートです。


ところが巻く方向が分からなかったので、ついくせで、着物と同じように巻いてしまいました。
すると、タイの巻スカートは、着物とは反対の巻き方だと、教えてくれる人がいました。


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