2021年3月12日金曜日

源氏物語を楽しむ会 2021年3月

「源氏物語を楽しむ会」も、コロナ禍の緊急事態宣言のため、オンラインで行っていましたが、先日は久しぶりにリアルで楽しみました。

やはり顔を合わせての会合は良いですね。無駄話も多くしましたが、それでも充実感はありました。

お仲間のUさんも、久しぶりに着物で登場しました。落ち着いた色の結城紬と、春らしい桜の柄の帯でした。

「源氏物語」は、今回も「薄雲」の巻でした。

光源氏が愛した藤壺(父親の後妻)が、37歳で亡くなってしまった頃のお話です。

当時の人が、37歳で亡くなるというのは、それほど早くはなかったようです。あの六条御息所にしても36歳で亡くなったのだとか。

ところで彼女たちの死因は、なんだったのでしょう。

調べてみると、結核、脚気、皮膚病などが多かったようです。運動不足、栄養失調、多産(女性の場合)などがその原因と考えられます。

いずれにせよ100歳以上の人もたくさんいる現代とは、比較にならないほど短命ですね。

藤壺が亡くなった後、光源氏は悲しみの真っただ中にいます。

そして藤壺の息子である帝は、高名な僧から驚くべき話を聞きます。

実は彼は先帝と藤壺との間に生まれた子供ではなく、藤壺と光源氏の間で生まれた子供だったというのです。

どれほどの衝撃だったことでしょう。

普通なら、そんな話を聞いたら、ショックでぐれてしまうでしょう。

物語を面白くするために、作者の紫式部はこのようなストーリーにしたのかもしれませんが、まだ年の行かない少年には可愛そうなことをしたと思います。

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この日の装い。

お召(?)の濃い青い着物。ネットのリサイクル着物屋さんで購入しました。たしか2000円くらいだったかしら。葵のような花が好きです。


帯は2018年に長浜に旅行に行った時、市内の骨董品屋さんで見つけたもの。これも2000円でした。七宝柄の帯で、ちょっときちんと感が出る帯です。

この帯、一見、二重太鼓にしているように見えますが、実はお太鼓の部分がもともと二重に見えるように仕立てられている変わった帯です。

帯揚げは、さとさんからいただいたもの。着物も帯も藍色なので、ここだけ桜色にしました。

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「一日一句」

春めいて 旅の土産の 帯まとう



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