2021年3月6日土曜日

「新宿はなざかり」

先月、林芙美子記念館に行った時▼、いただいてきたチラシ。

新宿歴史博物館の「新宿はなざかり お花見のまえにごらんあれ!」です。


このチラシが気になって、新宿区立歴史博物館まで行ってきました。

都営新宿線の曙橋駅で下車しました。


坂道を登り、ちょいと疲れた時に、こんな石碑がありました。
目指す博物館は、もうすぐのようです。


こちらが会場の新宿区立新宿歴史博物館です。なかなか立派な建物でした。


ガイドブックの表紙がとても立派でした。

中庭にはコヒガンサクラというのが、ほんのチラホラと咲いていました。写真だと分からないくらいですね。


一分咲き、くらいだったでしょうか。

お目当ての「お花見」の展示は無料でした。

新宿区内にある昔からの桜の名所などが展示されていて、良かったですね。こちらは「お花見マップ」です。かつての名所と現在の名所が描かれています。


庶民のお花見は、江戸時代に各地に桜が植えられたことに始まったようです。

桜以外にも、お花に関連した資料もありました。

一番良かったのは、太田道灌の話。彼が鷹狩の時、雨に遭い、農家に入って菅笠を求めたところ、少女が差し出した「山吹」の意味が分からなった話が、描かれていました。彼はその後、自分の無知を恥じて、歌の道に入ったということです。

「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞ悲しき」

この話の舞台は、現在では早稲田の面影橋あたりになるのだそうです。

他にも神田川は新宿辺りを流れるところは、以前、江戸川と呼ばれていてお花見が盛んだったとか、新宿御苑の話、ソメイヨシノにはサクランボがならないのか、などの話題もありました。錦絵もたくさん展示されていました。

今も昔も、お花見は人のこころを浮き立たせるものなのですね。

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この日の装い。

お花見とは無関係なリサイクルの紬。


水色やグレーの抽象模様ですが、気に入ったのは裏地がきれいな小豆色だったこと。サイズもドンピシャで、半額セールで購入しました。

帯は1本千円の昔ふうのもの。

外出の際は、黒の道行を羽織りましたが、こちらはワンコインでした。

定価で購入したのは、ベルトタイプのピンクの帯締めだけでした。

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「一日一句」

コロナ禍で 今年の花見は 博物館



2 件のコメント:

カンカン さんのコメント...

区民としては一度行ってみたい博物館です。四ツ谷にあるから行ったらハ竹の茶巾寿司買って帰ろうなんて思う食いしん坊です。太田道灌の面影はあちこちで見ますね。面影橋にこの句のことが書いてあります。甘泉園の上の神社にも何かあったような・・ 小学生の頃江戸城を建てた人と習いましたが、その時は大工さんかと思いました。(笑) いろいろ活躍した人ですが、最後は悲惨だった生涯でした。
帯が素敵だなーと思いましたが、なんと安く手に入れましたね。縞にはいつでも憧れます。

おおしまとしこ さんのコメント...

カンカンならもうすでにこちらには行っていらっしゃると思っていました。
なかなか立派なところでしたよ。さすがに新宿区だと思いました。
新宿はいろいろな歴史が詰まっているところですね。

帯は3本3000円という格安値段で購入したものです。
紫というか茶色というか、不思議な色の帯です。
カンカンはいつも素敵な帯を締めているので、羨ましいわ。