2021年11月7日日曜日

「首都感染」

高嶋哲夫さんのシリーズ、今回はウィルスとの戦いを描いた「首都感染」を読み終えました。

この小説が出版されたのは、2010年12月だそうですから、今回の新型コロナウイルスの登場からほぼ10年前のことです。作家さん自身も、その当時は、まさか自分の書いた小説が現実に起こるだろうとは、想像もしなかったことでしょう。

この小説では、中国でサッカーのワールドカップが開催されているその最中に、初めてのウィルス感染者が出た、という場面からスタートします。現実の新型コロナも中国が始まりでした。あまりの共通点にぞっとしました。

小説の主人公は、かつてWHOで働いていた優秀な感染医です。

実は彼は日本の総理大臣の息子でもあります。

また、厚労大臣は、主人公の昔の奥さんの父親です。

そのあたりは話がうまく出来すぎているのですが、それ以上に、現実のパンデミックを経験している私達にはリアルな物語が展開します。

現実とひとつ違ったことは、小説ではウイルスは都内だけに発生して、他の他府県には飛び火しなかったという点です。そのため、都内を環状にぐるりと有刺鉄線を張り巡らし、その中では移動はできても、中から外へ、あるいは外から中へは入れないようにしたことです。一部ロックダウンという様子でした。

それでタイトルが「首都感染」となるのですね。

小説の中では、東京でも、世界でもものすごい数の人が感染して、また死者の数もおびただしいほどになりました。

ただし、最終的には強力なワクチンと、治療薬が開発されて、東京は元の状態に戻ります。

この結末を読んで、ほっと一安心しました。

現在、日本では感染者の数は急激に減っていて、いろいろな制限も解除されています。

小説のように、ウィルスが撲滅されると嬉しいですね。

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一日一句

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