2008年9月19日金曜日
お姫様だっこ
源氏物語の中でも第三部と言われる「宇治十帖」。
これは光源氏の死去の後の時代で、彼の子供や孫が登場します。
もともと私は薫(源氏の子供と言われているけれど、本当は柏木と女三ノ宮の間にできた不倫の子供)は好きでなかったのだけど、今回、宇治十帖を読み直してみて、やっぱり薫よりもライバルの匂宮(源氏の孫)のほうが、いいなあと思ったの。
薫と匂宮は浮舟を挟んだ三角関係にあるの。
そういう状況で、私は匂宮に軍配を上げたいな。
というのは、匂宮は浮舟を小舟に乗せて向こう岸の隠れ家に連れて行くときに、お姫様だっこをしてくれるのよ。
お姫様だっこというのは、女性の背中と脚を同時に抱きかかえる方法。
(よく外国映画のウェディングシーンなどであるでしょ)
それを十二単は着ていないにしろ、着物姿の浮舟を軽々と抱き上げて、舟に乗せるなんて、かっこいいと思わない?
その時はたぶん、お付きの人が何人かそばにいたと思うのよ。
そういうシーンでも、照れもせずに堂々としちゃう匂宮が好き。
彼は浮気性だとかいろいろ悪評があるのだけれど、でも私はお姫様だっこをしてくれる人のほうがいいな。
薫は誠実男のように言われているけれど、でも心底からは浮舟を愛してはいなくて、ちょっとした愛人を囲うくらいの情熱しかなかったように思うのよ。
薫だってお姫様だっこをしてくれるのならいいけど、彼はかっこつけ男のような感じがするから、そういうことはできなかっただろうな。
「もののあはれ」と言われる宇治十帖をこんなふうに読んでしまう私は、まあ、何といい加減に読んでいるんでしょ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
4 件のコメント:
浮舟と船に乗っているシーンはありましたね。どうして乗せたのかは本を読んだ人しか知らないものね。
ヘェ~お姫様抱っこ?
結婚式とかで見かけるけれどしてもらったことないなぁ(笑)
多分重くてダメでしょう。
としちゃんはいいよね。
いろんな見方で読めるのも面白いですね!
そうなのよ、お姫様だっこで舟に乗せてくれるの。でも考えたらちょっと怖いよね。下は川なんですもの。でも浮舟さんだったら、きっと痩せて軽かったでしょう。
こういうシーンになると、本格的にダイエットをしないと、相手に申し訳ないと思っちゃいますね。
私もお姫様だっこされたーーい!!
うちの夫、私より小さくて軽いんです。
結婚前に、『結婚式でのお姫様だっこはできないから』って言われちゃいましたし。
shiollyさんは足のサイズが大きかったから、きっと背も高いんでしょうね。ご主人のほうが軽いの?
私は手足は小さいくせに、真ん中の体はデブなので、お姫様だっこは申し訳ないな、という感じ。とくに華奢な人だったりすると、無理なくていいからと思っちゃいますね。
コメントを投稿