それで、この日はちゃんとした着物を着てお出かけしました。
その前に、時間に余裕があったので、パスポート用の写真を撮影してもらいに行きました。
着物姿の証明写真は珍しかもしれませんが、私は旅行するときも着物なので、それが自然です。
着物を着ていたおかげで、写真屋さんには「やっぱり着物はいいわね。姿勢もいいわ。」と褒められました。
そして、半蔵門にある国立劇場へ。
この演奏会は長唄協会に属しているいろいろな流派のお師匠さんや名取さんが勢ぞろいして演奏するもので、曲目だけで30曲以上、出演者はお唄、三味線、太鼓や笛まで含めると数百人くらいとも思えるほど、大掛かりな演奏会です。
開場は11時でしたが、終演は夜の9時くらいまであったようです。
すごいですよね。
ということで、聞いている人もご自分の属している会派の人が演奏するときは聞いていても、そうでない時は外へ行ったりして、ガサガサとしていました。
私の先生の先生という方は、85歳くらいのおじいさまなのですが、その息子さんが今の家元、そして双子のお孫さん(30歳くらい?)も三味線弾き、という代々の三味線一家です。
そのせいか、並んでいてもお顔も似た感じで、もちろん弾き方も同じですので、勢ぞろいしていて良かったと思います。
この演奏会では、私が3月に弾く予定の「梅の栄」も聞くことができて、よかったですね。
音のスピードや強弱など、とても参考になりました。もちろん私にとっては月とすっぽんですが。
ずーっと長いこと椅子に座って聞いていたので、さすがに疲れましたが、先生の演奏もじっくりと聞くことができました。
実はお隣の伝統芸能情報館では、文楽の展示もあったのですが、時間切れで見ることができず、残念でした。
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この日の装い。
「洛楽人工房」▼というブランドの付け下げです。
この着物は、ある呉服屋さんに行ったところ、「洛楽人」さんというおじさまに出会ったことから始まりました。
ここの布地は、太陽が当たると色が変化するというのが、売り物だそうです。
洛楽人さんは直々に筆を取って、こんな色紙までいただいてしまいました。
そして係りの人から、高級そうな紬(特殊なカイコで作ったものらしい)を巻き巻きされてしまいました。
私の好みに合わないので、「こういうのは欲しくない、色無地なら良いけれど」と言ったのが運のつきで、そのブランドの色無地をすすめられてしまいました。
明るい色合いだったので、まぁこれならいいと思ったのですが、後でそれは色無地ではなくて、付け下げだと分かりました。
ほんのり袖口とサイドにぼかしの部分が入ることになりました。
それだけで付け下げになるというのは知りませんでした。
帯は、お直し教室で自分で直した▼袋帯です。
たれ先が無地だったのを、全部模様にして、統一感を持たせたものです。
かなり派手な目立つ色の袋帯ですが、おめでたい演奏会ならいいかなと思って締めてみました。
2 件のコメント:
開場11時終演9時ってスゴいですね!しかも大劇場・・・
伝統芸能おそるべし(笑)
邦楽って一般的ではないイメージですが、覗いてみると盛んなのですね。
よーでるさん、私は1時ごろから5時ごろまでいましたが、演奏するのも聞くのも体力がいりますね。
ほんとに長唄をする人がこんなにたくさんいるのか、と思うほどたくさんの人がいましたよ。
中に、好みの方がいて、お顔も撥を持つ手もすてきでした。
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