今月の新橋演舞場は「オセロー」でした。
言わずと知れたシェイクスピアの四大悲劇のひとつです。
舞台はベニスのお話ですが、それを襲名した中村芝翫が演じるというもの。
私はこれまでシェイクスピアの劇というのは、ちゃんと見たことがありません。
「ロミオとジュリエット」とか「リア王」とかお話だけは知っていますが、劇場で見たのはこれが初めてでした。
ちなみにシェイクスピアという人は、日本でいったら徳川家康とほぼ同世代の人です。
その人が書いたお話なので、古いと言えば古い。
その古い劇を、これまで400年間、世界各国の多くの俳優さんが演じていました。
今回は歌舞伎俳優の中村芝翫さんが、顔を真っ黒に塗っての熱演。
そして共演したのは年齢不詳の美しい檀れいさんや、ジャニーズのタレントの若者。
となれば話題に事欠きませんよね。
ちなみに「オセロー」は、ゲームの「オセロ」の由来になったのだとか。
真実が白になったり、黒になったり、というとことがゲームと関係あるのかもしれませんね。
ジャニーズのタレントが演じる、というので会場は若い女の子で一杯でした。
やはり人気があるのですね。
と言うことしたが、私は第一幕、第二幕はなんだかかったるくて、気がつけば寝ていた、という具合でした。
さすがに第三幕はしっかりと起きて見ていましたが。
役者の皆さんは、どなたも熱演と言えば熱演でしたが、あまりに現実離れしていて、一体感を得ることはできませんでしたね。
だって、自分が愛する人に与えたハンカチが、どういうわけか他の人の手に渡っていた、というだけで、相手の不倫を疑ったり、殺し合いにまで発展するなんて、ちょっと信じられません。
そんなにヤキモチ焼きの男なんて、○○の穴が小さいですよね。
今でいったら、知らないメールが来て、それを見つけたから「即不倫」だと騒ぎ立てるようなものではないでしょうか。
舞台で役者さんが絶叫すればするほど、引いてしまいました。
ということで、私はかなり白けて見ていました。
ただし、舞台装置や衣装、音響効果は斬新で、かなり優れていたと思います。
迫力ありましたね。
とくに舞台の上をスイスイと動く小舟は、見ていて面白かったですね。
でも歌舞伎俳優が、女優さんの寝ているベッドの上に倒れて馬乗りになり、絶叫する場面はあまり見たくなかったな、というのが実感です。
辛口の感想になってしまいましたが、やはり歌舞伎役者は歌舞伎を演じている時が一番よいのでは、と思った次第です。
観劇は、好き嫌いもあるでしょうから、私の感想は見なかったことにしてくださいね。
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この日の装い。
ものすごく暑い日でしたので、着物は諦めました。
15年くらい昔から着ている時代遅れのチュニックです。
注目していただきたいのは、白いバッグ。
これは着物の余り切れを使って、きものいろはさん▼に作っていただいたものです。
細かい注文も聞いて下さったので、大きさや使い勝手は抜群ですよ。
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