というのも8月は夏休みで会はお休み、7月は源氏物語の代わりに「方丈記を3時間で読む会」▼、6月は「源氏物語のレコードを聞く会」▼、という特別バージョンでしたので。
いつものように、自由が丘の教室で、おいしいハーブティーをいただきながらの読書会です。
ピンクの美しいローズティー。
今回は明石の巻です。
都落ちした光源氏ですが、明石の地で、恐ろしいくらいの暴風雨や落雷に見舞われます。
そしてこの世の終わりかと思う頃、亡き父帝の夢を見ます。
今ならば、台風の進路や、低気圧や高気圧の配置もすぐに分かり、自然現象も事前に推測されますが、そんな情報も何もない平安時代では、人々はどれほどの恐怖心を抱いていたことでしょうね。
台風や豪雨なども、永遠に続くと思っていたかもしれません。
それもこれまでの都の住いではなく、人里寂しい海辺での出来事でした。
ですから、そういう時に亡くなった父親が夢に出てきた、ということは主人公の心のよりどころになったかもしれませんね。
その後、明石の入道が登場します。
彼の娘の明石の君と出会うのは、次回のお楽しみとなりました。
というお話でしたが、今回は参加者が少なかったので、解説は早めに終了して、主宰者のEさんがこれまで出かけた源氏物語に関連する場所の旅行話に花が咲きました。
Eさんが参考にされているという、源氏物語の解説書を見せていただきました。
文学散歩というものでしょうか。
杉田博明著 「源氏物語を歩く」
1969年から1年あまりにわたって、京都新聞に連載されたものだそうです。
記者が、源氏物語の各巻に登場する舞台を訪れ、写真と文章によって絢爛たる物語の世界を語っています。
写真のイメージから、かなり古い感じがしましたが、とはいえ、源氏物語そのものが千年前のものなので、10年や20年の月日の経過は、それほど問題にならないかもしれませんね。
この会は、自由が丘の「オロール」▼という造花を販売しているところで行われています。
素敵な香りが漂っています。
花嫁さんが多く訪れるところだそうですよ。
この日は、とても蒸し暑くて、着物を着る気になりませんでした。
「いつもと違う感じ」と言われましたが、洋服だと空調がかなり寒く感じられますね。
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