母の荷物を片付けていると、ディサービスで作ったと思われる作品がいろいろと出てきます。
その中で、面白いものがあったので、ご紹介したいと思います。
「付け足し言葉」というものです。指導者の方か、あるいはヘルパーさんが見本を書いて、それを真似したものだと思われます。
90歳くらいのときの作品でしょうか、まだ文字もちゃんと書けていました。
寅さんの世界のようで面白いですよ。
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おどろき桃の木さんしょの木
あたりき車力車ひき
ありがたいならいも虫やくじら
うそを築地の御門跡
おそれ入谷の鬼子母神
おっと合点承知の助
その手は桑名の焼はまぐり
何か八日九日十日
何がなんきんとうなすかぼちゃ
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威勢の良い言葉ですね。
母は生まれは銀座、その後は高輪、戦後は杉並で生活していました。そんな人生の中で、見聞きした言葉もあるでしょうね。
現代はあまり使われない言葉もありますが、時代小説などを読んでいると、「合点承知之助」とか「その手は桑名の焼はまぐり」などという会話はよく見かけますね。
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一日一句
人生は 江戸の言葉で しゃっきりと
2 件のコメント:
心よりお悔み申し上げます。
97歳、老衰とのことで、私が言うのも僭越ですが生き切ったというか大往生なのかもしれないですね。
病院のベッドではなく慣れた自室で最後まで過ごせたのも何よりでしたね。
亡くなった後は喪失感に加え煩雑な手続きがいろいろあるので、どうかお疲れが出ませんように……。
マサさん、コメントありがとうございます。
今日は久しぶりにピラティスに参加しましたが、身体が伸びて気持ちが良かったです。
母は3年ほど前に、誤嚥性肺炎で入院しましたが、その時の様子を見ていると、なんとも可哀想だったので、最期は入院せずに自然にさせてあげたいと、強く思っていました。ですからホームの自分の部屋で静かに逝ってくれたのは、良かったです。
ヘルパーさん、看護婦さん、お医者さんたちの努力の結果でした。
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