2022年4月2日土曜日

源氏物語を楽しむ会(43回)2022年3月

「源氏物語を楽しむ会」の会場に行くためには、下高井戸駅から「日大文理学部通り」という商店街を通って行きます。

日大の校章である桜と関連があるのかどうか分かりませんが、この通りは桜が綺麗なところです。

通りには、「日本大学文理学部」という赤い看板が出ています。


こちらには世田谷区立の小学校があるのですが、その前は特に桜の花が見事です。

今回の「源氏物語を楽しむ会」もまた、「おしゃべりを楽しむ会」となりました。

とはいえ、それは無駄なことではありません。人間におしゃべりは必要です。

昔のことを思い出したり、旅先での出来事を思い出したり、読んだ本のことを思い出したり、疑問に思っていることを解決したり、それらを言葉にして話し合うのは、お口の体操にもなるのです。

この日の物語は、淡い恋心をいだいている若い男女(光源氏の息子と内大臣の娘、二人はいとこ同士)のことを、周囲のおつきの女房などは知っているのに、娘の親は何も知らずにいる、という状況でのお話でした。

二人はまだ12,3歳なので、親としてはまだほんの子供だと思っていたのですが、周囲の人達はそのようには思ってはいなくて、父親は悔しくて情けないと思っているという場面のお話でした。

その中で、「ねび人」という単語が出てきました。

「ねび人」とはどういう人なのでしょうか。どうも年寄りのことを言うようです。よく言えば「年を取って経験豊かな人」という意味でしょうが、今回はあまり良い意味ではなさそうでした。

女房などで口うるさい人たちのことを、ねび人というようでした。

私も、ねび人にならないようにしないといけませんね。

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この日の装い。

チョコレート色のような紬の着物。これは福袋に入っていたので、自分ではこのような色は選ばなかったと思いますが、たまには良いかも。


帯は、10年ほど前に、靖国神社の境内で開かれていた骨董市で買った洒落袋帯。二重太鼓はやはり面倒です。

着物も帯も、どちらも秋のイメージの色なので、せめて帯揚げと帯締めは若草色にして、春らしくしてみました。

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「一日一句」

親心 知らず花咲く いつの世も



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