呑川は世田谷区の桜新町あたりの品川用水と、深沢あたりの湧水が合流して、目黒区、大田区と流れて東京湾に注ぐ川です。全長は約14キロと言われています。
先月末、世田谷区の桜新町を訪れ、その源流らしきところを歩いてみました。
そして玉川通り(246号線)の新櫻橋から始まる呑川緑道を、桜を眺めながら歩いてきました。
その時の様子を2回に分けて報告します。
呑川緑道散歩は、ここから始まりました。
この間、昔のように川が流れているのが見られる場所と、川を塞いで散歩道になっている場所がありました。
この緑道には、呑川にかかる橋がきちんと作られて橋の名前も明記されている場所と、橋の跡形もなく、橋の名前もない場所がありました。
また案内板や説明がきちんとされているところと、何も表示がなく、ごみ置き場と化している場所もありました。
こちらは世田谷区内で見つけましたが、とても分かりやすくて良い案内図でした。現在位置と、次の目的地までの距離がきちんと表示されていました。
そして緑道を歩いていて、一番よく見えたのは、それぞれの自治体の対応です。
世田谷区は昔の川や自然や環境を大切にして、これから育っていく子どもたちも楽しめるよう、いろいろと配慮している様子が汲み取れました。橋も個性的な橋がたくさんありました。「世田谷百景」にも選ばれている場所でした。この緑道が、住民の憩いの場になっていることがよく分かりました。
それに比べて、目黒区の対応は残念なことになっていました。道の真ん中に川があるのが邪魔になる、といったふうで、埋め立ててそのままといった感じでした。橋があったところにはその跡形もなく、名前もわかりませんでした。
こういう風景は、見たくありませんね。
もちろん、目黒区の区政全部が悪いわけではありません。福祉や教育など、充実している自治体かもしれません。それは分かりません。ただ、この緑道を歩いてみただけなので判断はできませんが、やはり残念なことが目についてしまいました。
自治体は住民の税金を使って整備するのですから、安上がりのほうが良いこともあるかもしれません。でも川のある風景は、人々をほっとさせるものですし、四季折々の花はここを通る人々を楽しませてくれます。また後世の人にも、かつてはここに川があったということを、伝えるための努力はしてほしいと思いました。
そしてまた、呑川の緑道を保護するために、活動している団体の方々には敬意を払いたいと思います。素敵な環境を維持されている活動に対して、お礼の気持ちを伝えたいですね。
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通過した橋はこちら。
そのうち、橋の名前が明朝体(らしき書体)で書かれていたもの。
新櫻橋、稲荷橋、西山橋、御嶽橋、伊勢橋、三島橋、呑川橋、宮前橋、大橋、深沢橋、中村橋、八幡橋。
途中から、ヘタウマ書体(?)に変わりました。
新橋、大山橋、中の橋、原橋、神明橋、桜橋、堺橋、柳橋。
この日はなんだかんだで、1万歩以上歩いたようでした。
この項、続きます。
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「一日一句」
橋の名を 知れば楽しさ 増す花見
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