私達の会は、通常は火曜日の午前中に開催していますが、今年の8月に限り、ちょっと変則的な開催となりました。
今回の61回は、水曜日の午後に開催しました。
珍しく午後からなので、会の前に美味しいかき氷を味わう予定をして楽しみにしていました。ところが、なんと目指すお店はお盆休みのため、閉店していたのでした。
会場が開くまでは1時間あるし、外は暑いので、どこか涼む場所を探しましたが、下高井戸駅周辺にはちょっと気の利いたお店はないのです。
それで仕方なくファミレスのガストに入って、こちらでかき氷を注文しました。
ほどなく、このロボットがかき氷を運んできました。
味は特に可もなく不可もない、ファミレスのかき氷でした。
さて、本題の源氏物語は、「玉鬘」の巻の最後の2ページでした。
その前半は、光源氏が六条院に住む妻や愛人たちに、それぞれの顔や個性に合わせて、色とりどりの反物や小袿などを贈る場面でした。
当時の装束は、階級や立場によって、着る色も決められていたようです。
こちらは秋冬向き。
どれも色鮮やかですね。染色の技術も進んでいたのでしょう。
今回の後半では、二条のお屋敷に住む末摘花とのやり取りが書かれています。末摘花は、赤鼻の古風なお姫様でしたね。
彼女は父親の常陸の親王から教わった和歌の規則をしっかり守っているので、なんとも今風ではないのです。
そのことについて、光源氏は《女というものは、あることに凝ってしまうのは、みっともないものだ。何事であれ、少しも知らないのは感心しないが、心を落ち着かせて、うわべは穏やかにしておいたほうが、感じがよいものだ》と語っています。
この部分は、紫式部の本音なのか、あるいは男性社会で生きていく処世術なのか、ちょっと判断できない場面でした。
さて、次回はいよいよ「初音」の巻のとなります。
「玉鬘」をスタートしたのは去年の11月でした。なんと、10ヵ月も玉鬘と付き合っていたのでした。
この分で行くと、源氏物語54帖を読み終えるのはいつのことになるでしょうか?
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この日の装い
35度にはならない、というので、夏着物にしました。冷房のある場所では、ちょうとよい体感でした。急いで着替えたので、ちょっとグズグズです。
黄緑の麻のようなポリのような着物です。着物を着始めた頃のいただきもの。
黒の麻の帯。銀の刺繍が気に入っています。
自作の白黒の帯締めをしてみました。100円均一の糸で組んであります。
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「一日一句」
玉鬘 冬から夏へと 読み続け
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