先日の「源氏物語を楽しむ会」はみなさん、お着物姿で参加しました。
ということで、会の前半は着物談義となりました。
Uさんは、紅花で染めた美しい黄色の紬でした。薄紫の帯が春の雰囲気を増していました。
Kさんは、ベージュ系の帯の着付けに頑張ったそうです。ニュアンスのある帯締めも良いですね。藍色のお着物に春らしさを加えていました。
着物を着ていると、帯の締め具合が気になります。私だけかと思っていましたが、みなさん、同様でした。帯の見た目は同じなのですが、硬くて締めにくい帯、柔らかすぎて手こずる帯など、あれこれ問題があり、みんな苦労しているのですね。
そんなおしゃべりが続きましたが、この日の源氏物語は「行幸」から。
ある年の12月、冷泉帝(本当の父親は光源氏)は鷹狩りのため大原野にお出ましになりました。多くの家臣たちも参加して、長い行列が続きました。その衣装の美しいこと。帝は赤いお召し物でした。色鮮やかな場面です。
玉鬘も車の中からその様子を見物。帝の美しさに呆然とするのでした。赤のお衣装が美しく、ボーッとしてしまったようです。また父親だという内大臣は男盛りといったように思ったようでした。
行列の中には、背中に「やなぐい」を背負った人もいました。「やなぐい」ですが、こんな感じでしょうか。
またそこには色黒で、毛深い右大将もいましたが、彼女は「なんかいやだわ~」と思ったようです。
その翌日、源氏は玉鬘に「昨日はどうだった?」と帝の様子をお便りで尋ねてみました。玉鬘は美しい帝のおそばで勤めるのもすてきだけど、帝には二人も奥様がいるし、あれこれたいへんそうだわと思ったようです。
そして源氏は玉鬘に「裳着の儀式」(女性の儀式で、現代の成人式のような儀式)をさせようと思ったのでした。
今回は尾崎左永子さんの訳本を参考にしました。この方、歌人としても著名な方で、97歳で現役のようです。素晴らしい。
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この日の装い。
ピンクとグレーの大島紬。これは珍しくお誂え品。ただし着物を着始めてすぐに誂えたので、まだよく分からず、胸の抱き幅が広くて、身体にフィットしていません。
帯はだいぶ前に着物交換会でいただいてきたもの。重宝しています。
このところ式典のための着物が多くあり、白襟ばかりでしたが、この日は黒地にピンクや紫のお花の刺繍入の半襟にしました。
こちらの羽織、京都のリサイクル着物屋さんで、たしか1000円だったかな?
春向きなので、着てみました。
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