2025年12月14日日曜日

荻窪散策   「荻外荘」と「大田黒公園」

「荻外荘」と書いて、なんと読むでしょうか?

答えは「てきがいそう」です。

そこは荻窪にあるお屋敷ですが、かつて総理大臣を3回務めた近衞文麿さんのおうちでした。私が小学生の頃、その話は聞いたことがありましたが、子供には難しくてなんと読むのか分かりませんでしたが、とにかくすごいお屋敷だったということだけは覚えています。

そのお屋敷が長いこと整備されていて、ちょうど去年、再開されたのです。ネット上などでは素晴らしいところだと評判でしたので、一度は行ってみたいと思っていましたが、なかなかチャンスがなく、先日、ようやく実現したのでした。

着物友達のSさんと、Kさんを誘って、荻窪駅で待ち合わせ。

そこから目的地にはまっすぐ行かず、まず私が通った小学校を眺めて、その後、善福寺川に沿って行くことにしました。

昔の学校はすっかり様子が変わってしまい、おまけに校門の場所も変わったので、見たことのない風景になっていました。

それでも学校に隣接していた「鉄砲屋さん」の建物はまだ残っていました。

「山晶工作所」というのが正式名のようですが、現在は分かりませんが、昔はここで鉄砲を製造していたのでした。子供心にも不思議な場所だと思っていました。

その後は善福寺川に沿って10分ほど歩いたでしょうか。

途中には、与謝野晶子の散歩道という案内もありました。

この辺りは、コロナの時に川歩きをしていたので、懐かしい場所でした。

「荻外荘公園」の広場に到着。以前は広場から家を眺めるだけでした。

荻外荘は予約している人が優先的に入場されるので、フリの客はかなり待ちぼうけ。何しろ古いおうちなので、一度には50人程度しか入れないのだとか。


ようやく入場できましたが、待っただけありました。どこも戦前のおうちの良さがにじみ出ていました。天井、ガラス窓、床の間など、懐かしい景色でした。

こちらは戦前に「荻窪会議」が開かれたという応接間です。

そこではバーチャルリアリティの画面が見られるようになっていました。重要人物たちが椅子に腰掛けて、あれこれ会話をしている場面でしたが、うまくできていましたね。


こちらは何のお部屋だったかしら。 螺鈿細工が素敵でした。

お庭の赤い実も可愛い。

窓ガラスもお洒落でした。


昭和初期の雰囲気が漂っていますね。


かなり洋風なお部屋で、洋式トイレもあってびっくりでした。

天井のランプも時代を感じますね。


戦前のお屋敷を堪能した後は、近所のおそば屋さんを見つけて、ゆっくりとお餅入のカレー蕎麦を味わいました。とても美味しかったです。


おなかいっぱいになったので、腹ごなしに今度は近くの大田黒公園へ。
ここは音楽家の大田黒元雄さんのお屋敷でした。


イチョウが見事に黄色くなっていました。


お庭も素晴らしく、京都に行ったような錯覚でした。



足下は黄色の絨毯のようでした。


秋の風景をたっぷりと味わいました。

荻窪駅に戻る途中、お二人に荻窪名物の「西郊ロッヂング」を見て貰いました。映画やテレビに登場するようなちょっと怪しい雰囲気の旅館です。私が子供の頃から建っていました。


遠方からやってきたSさん、すてきな着物でいらっしゃったUさん、荻窪の秋を楽しんでいただけたでしょうか?

この日のよそおい。
リサイクルの小紋と、私には珍しいシルバーピンクの帯の組み合わせでした。





0 件のコメント: