ブログ仲間のうたどんさんに教えていただいて、お隣の府中市までウィリアム・モリス展を見に行ってきました。
うたどんさんは刺繍の名人なので、モリスのデザインした絵柄を刺繍の参考にされているようです。
府中市立美術館は、府中の森公園の中にあります。
緑がとても美しい。
私はモリスといえば、壁紙しか思い浮かばなかったのですが、実はすごい人だったのです。
モリス(1834年~1896年)は詩人であり、思想家であり、経営者であり、デザイナーであり、そして芸術家だったのです。
美術館ではちょうど学芸員さんによるスライド・レクチャーがありました。
イギリスのお金持ちの家に生まれたモリスは、初めは宗教家になりたかったそうです。ところがその後、美術の方面に進むことになりました。
このころのイギリスというのは、産業革命の成果で人々の生活は便利になりましたが、粗悪なものも多くあったそうです。ところがモリスはそういうものでない、丁寧に作られた質のよいものを求めました。
最初は壁紙や室内装飾用の布のデザインをしていましたが、その後、織物にも興味を持ち、最後は「美しい本」の制作に行きついたようです。
写真を見るとかなりお年のように見えましたが、60歳未満でお亡くなりになっていました。凝縮された人生だったのでしょうね。
「役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない」という言葉を残したそうですが、美を追求していた人の言葉ですね。
「美しい暮らし」というサブタイトルの展覧会でした。
モリスの絵を見ると、植物がとてもきれいでしたが、これって前に見た「貴婦人と一角獣」▼のタピトリーの絵柄に似ているように思いました。
また江戸の型紙▼にもモリスのようなものがあったようにも思いました。(こちらのほうが時代は先ですが)
美しいものはいつの時代でもどんな世の中でも美しいのだなと思いました。
こういう柄の帯が欲しいな、と思います。
チューリップの模様がとても可愛らしくてよかったのですが、絵葉書にはなくて残念。
この日は、なんとなく着物を着る気分になれなくて、Gパンで自転車に乗って出かけました。片道30分くらいかしら。よい運動になりました。
ウィリアム・モリス展は12月1日まで開催されています。
京王のパスポート・カードを見せると、かなり割引になります。
2 件のコメント:
自転車で行かれたんですか ビックリ
どうも文章にするのが 苦手で
としちゃんが モリス(美術館)の解説をしていただき良かったです。
帯にも良い柄ですね?
うたどんさん、私は以前はここのもうちょっと先の武蔵小金井のほうまで自転車で仕事に行ってたんですよ。その頃からは体力が落ちましたね。
ちょうど学芸員さんのお話があってよかったですよ。
モリスの柄は帯にもなっているそうです。
きっと素敵でしょうね。
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