冬の京都旅行記、まだ続いています。
今回から2日目です。
まず建仁寺に行きました。
ここは臨済宗の大きなお寺です。
祇園の歌舞練場のすぐ近くですね。
この日は、競馬も開催されていたようで、JRAウィンズ京都も混雑していました。
建仁寺は「京都最古の禅寺」として知られています。
建仁2年(1202年)に、鎌倉2代将軍源頼家が寺域を寄進し、栄西禅師を開山として建立されたお寺です。元号が寺の名前とされたとは、すごいことだったのでしょうね。
創建されたころは、天台宗、密教、禅宗という三宗のお寺でしたが、その後、禅宗のお寺となったそうです。
栄西は宋に2回も渡った人だそうで、その時にお茶の種を持ち帰り、日本で栽培するようになったので、「茶祖」とも言われているのだとか。
建仁寺は、室町幕府のころには栄えましたが、その後の戦乱で衰退して、そしてまた江戸時代に復活したそうです。
そのころの敷地は今の倍以上もあったそうで、その勢力が伺えますね。
ここにはいろいろ見るべきものがたくさんあります。
まずは、琳派の開祖ともいわれる俵屋宗達の傑作「風神雷神図屏風」です。国宝です。
左右に風神と雷神が立ち、鮮やかな色彩で描かれています。
こちらは海北友松の襖絵「雲龍図」。
安土桃山時代の作品です。
モノクロなのに、迫力がありました。
こちらは平成14年に建仁寺創建800年を記念して作られた双龍です。
法堂(ほっとう)の天井に描かれています。
畳108畳分に相当する大きさだそうです。
みんな、上を向いて眺めていました。
よく見ると、面白い顔をしていました。
次に足を延ばしたのは、建仁寺の境内にある両足院▼です。
両足というのは「二本の足」という意味ではなくて、「両方が足りている」という意味だそうです。
その両方とは、「知恵」と「慈悲」だということでした。
お庭がとても素敵でした。
白い砂と青い苔が対照的でくっきりと美しく、広々としていて明るいお庭でした。
こちらでも琳派の絵画を拝見することができました。
新春特別公開ということで1月中だけでしたが、若冲の鶏の絵を鑑賞しました。
このポスターだとよく分からないのですが、元の絵は雪の中に鳥がいて、真っ赤なトサカと真っ赤な椿の花がとても印象的でした。
床の間に飾られていましたが、じっと座って眺めていました。
「雪梅雄鶏図」
この両足院には長谷川等伯の「竹林七賢図」もあるそうです。
建仁寺に行ったのは3回目でした。
1回目は2008年の1月でした。
こちら▼。
2回目は2011年4月。桜のきれいな時でした。
こちら▼。
何回行ってもいいところですね。
(この項、もう少し続きます。)
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