2018年12月27日木曜日

幕末明治からのメッセージ@憲政記念館

先日、「憲政記念館」▼というところに行ってきました。
ここは、日本の議会開設80年にあたる昭和45年(1970年)を記念して、昭和47年(1972年)に開館されたところだそうです。


憲政記念館は国会議事堂のすぐ近くにありました。


こちらは国会議事堂。
ここへ来たのは小学校の社会科見学以来でしょうか。


議事堂の道を挟んだ斜め向こうに、すんなりとした時計台が見えますが、そこが憲政記念館です。


日本の議会政治に関する資料などを展示している施設です。

中庭には尾崎幸雄の銅像が立っていました。
この方、「憲政の神様」と呼ばれている方ですよね。
尾崎幸雄コーナーは充実しているようです。


館内には模擬の国会会議場があったり、資料もたくさん保存されています。
これは模型。


おまけに入館無料、フラッシュなしの写真撮影はほぼOKというのに、あまり知られていないようで勿体ないくらいです。
という私も、知りませんでしたが。

今回は、シリーズ特別企画展「幕末明治からのメッセージ」▼という、著名人の色紙や愛用品の展示があるというので、出かけてみました。


すごいお宝がたくさんありましたよ。


とにかく昔の人は字がうまい。
堂々とした字を書いていたのですね。

西郷隆盛


坂本龍馬


勝海舟

大久保利通


伊藤博文


最近の政治家の色紙もありましたが、昔の政治家に比べて、なんとなくスケールが小さいようでした。
歴代総理大臣の色紙がずらりとありましたが、ああ、こんな人もいたわね、という感じ。
ちょっと残念なのが、民主党の野田さん。
小学生のような文字でしたよ。


男性陣ばかりの中で、際立っていたのは、天璋院篤姫のお姿。
綺麗に描かれていますね。


こちらは昭和の記録ですが、私が子ども心に衝撃を受けた事件でした。
浅沼稲次郎が刺された場面です。


あれこれと資料がたくさんありました。
憲政史シアターでは伊藤博文の一生などを写していました。

こちらは、「立体ビジョン」コーナー。初めて議会に登院する議員たちの姿です。


最初の議員さんたちの顔がずらり。


こちらは模擬体験ができる国会議事堂。


本物と同じものです。


センセイ達、ここで居眠りなんぞしないで下さいよ。


本物の投票箱と、票。


子供向けのクイズ形式のコンピュータゲームなどもたくさんありましたが、誰も使っていなくて、税金の無駄遣いのように思いました。


誰が使うのでしょうね。


お庭もなかなか良かったですね。


皇居を見下ろすロケーションも良く、お濠がきれいに見えました。


意外な発見もありました。
憲政記念館のある場所は、かつては加藤清正が住み、そして井伊直弼の上屋敷だったそうです。
そして明治時代には参謀本部・陸軍省となったところだそうです。
戦後は衆議院の所管となり、尾崎幸雄記念館となり、そして憲政記念館となったそうです。


そしてまた「日本水準原点」という場所もありました。


こちらは「標庫」というそうですが、とても素敵な建物でしたよ。
明治24年(1891年)に建てられたそうです。


国会議事堂も見たし、先人の書も見られたし、なかなか有意義な社会科見学でした。


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この日の装い。

国会周辺に行くので、あまり妙な恰好ではおまわりさんに呼び止められるかも、と思い、まともな着物で出かけました。


久しぶりに手を通した小紋です。
だいぶ前に神楽坂のたんすやさんで、着物と帯セットで1万円で買ったモノ。
白い塩瀬の帯がついていましたが、それはすでに私の手元にはありません。
というのも、この着物とその帯の組み合わせだと、いかにも「ザ・昭和」という感じなのでした。

今回はBerry工房さんの木綿のレース帯にしました。


黒の道行を着て、超地味なおばさんスタイルでした。



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