2019年5月29日水曜日

「東をどり」から「黒猫亭」へ

先日は、新橋演舞場で「東をどり」を見て、その足で西浅草の「黒猫亭」の蚤の市に参加、というコースを辿りました。


「東をどり」は、日本文化の奥深さを感じさせる新橋芸者衆の踊りですが、ここには私の三味線の先生が地方として出演されているので、それで舞台を見に行きました。


去年は初めて「東をどり」見たので、美しい芸者さんたちの舞台に圧倒されましたが、今年は着物姿やお囃子などもじっくりと鑑賞することができました。
去年の「東をどり」のブログ▼
今回も2階の席にしましたが、三味線の音がとてもよく響いていて、良かったです。


第一部は、長唄の「吾妻八景」での男役と女役の踊りで始まりました。
先生も黒の裾模様の着物で演奏されていました。
次は清元の「卯の花」という踊りでしたが、この時の芸者さんの着物がとても素敵でした。
上半身は淡い無地の水色で、裾には水色と白の太いストライプが縦に入っていました。
とてもすっきりとしていて、それでいてかっこよくて、こういう反物は普通にはないだろうなと思いながら眺めていました。
その後は、芸者さんたちが総出でお囃子をしました。
太鼓を叩く姿がとても可愛らしかったです。

幕間には、芸者さんもロビーに登場しました。
きれいでしたよ。


「金田中」とか「吉兆」などの有名料亭の出店が出ていて、ここで食事とお酒を楽しむことができます。


見た目も美しい酒の肴でした。


ロビーはこんな感じでした。
日本酒以外にも、シャンパンのコーナーもありましたよ。


芸者さんのお茶席も用意されていました。


ただし時間が中途半端だったので、私がいただいたのは、こちらの小倉アイスだけ。
昔懐かしい形のアイスですね。


その後の第二部も華やかで、「新橋五人女」は白波五人男のようでかっこよく決まっていました。
最後は全員そろっての口上でした。

今回は日曜日だったせいか、男性のお客様がかなりいましたね。
大向こうで掛け声をかけたり、タニマチのような感じで、美しいモデルさん風の人を同伴した方もかなり見かけました。
そういう世界はあまりご縁がないのですが、ちょっといつもと違う社会を覗いたようでした。

先生も一日3回公演の時もあり、お疲れになられたことでしょう。

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その後は、地下鉄で田原町まで足を伸ばしました。
「きもの倶楽部」▼の「5月遠足」のイベントとして、西浅草にある「黒猫亭」▼にお邪魔したのです。

店内のテーブルに置かれた黒猫ちゃんたちです。


こちらは、ずっと行きたかったのですが、なかなかチャンスがなく、ようやく実現できました。
黒猫亭は、アルコールもあるレトロな喫茶店とでもいうのでしょうか。
「カフェバー」というのが正しいのかな。
マダム(と呼んでよいのかな?)は若い着物愛好家で、また和装小物も作っている多才な方です。
実は、数年前から、マダムのウッドビーズ帯締めを愛用しています。
2016年3月に「afternoon着物」というイベントがあり、その時に購入しました。
その時のブログ▼


今回もその帯締めをしてお邪魔しました。

黒猫亭では「蚤の市」も開催していたので、ウキウキ気分でした。


きもの倶楽部の面々は、カウンター席にずらりと陣取りました。
壮観ですね。


私が注文したのは、季節限定の青い色のクリームソーダ。
昔懐かしいですね。
アイスクリームがとても美味しかったです。
(この日、二回目のアイスクリーム!)


そして、それぞれ気になった着物や帯を手に取って、賑やかになりました。
私も夏着物と、今秋用のかっこいい袷着物を譲っていただきました。

こちらは色の具合を確かめるため、お店の入り口で写してもらいました。
帯をしていないので、ちょっと変な具合ですが、丸い模様が可愛くて気に入りました。


初めてのお店も、みんなで行くと楽しいですね。


(きもの倶楽部のメンバーに写していただきました)

黒猫亭のUさん、蚤の市のNさん、そしてきもの倶楽部の皆様、ありがとうございました。

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この日の装い。

30℃を軽く越える予報だったので、絽の夏着物にしました。
とはいえ、まだ5月なので、あまり透けないのを選びました。


 黒の帯は麻です。


帯枕はへちまにしました。
これでだいぶ涼しくなりました。

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