2020年9月25日金曜日

三越→高島屋→大丸

昨日は台風12号の襲来が予想されていましたが、雨も風もほとんどなかったため、日本橋界隈のデパートをはしごしてきました。

まずは日本橋三越で「日本伝統工芸展」。今年で67回目になるそうです。


陶芸、木竹工、金工、さまざまな工芸品がありましたが、私の興味は染織の部の着物でした。さすがに美しく素晴らしいものばかり。特に友禅染の着物は素敵でしたね。普段はご縁のない友禅染めですが、一度は手を通してみたい、と思いました。

こちらは撮影OKのコーナーです。


染織作品はどれも素晴らしいものばかりでしたが、ただ残念だったのは、紬とか久留米織りとか型染とかがどういう順番か分かりませんが、バラバラに並んでいたこと。できれば友禅染は友禅染コーナーでまとめて、紬は紬だけをまとめて見せてもらいたかったです。

また優雅な着物の隣に、武骨な袴の反物が並んでいたりして、ちょっと興ざめでした。

平日の午前中だったため、会場はそれほど混んでいませんでしたが、私以外、誰も着物を着ていないのは、残念でした。

その後は少し歩いて高島屋へ。

玄関では、バラの花束を持ったお姉さんがお出迎えしてくれました。


催し場でリユース着物の販売があるというのでちょっと見たのですが、リユースとは思えないほどの高額品ばかりで、さすがに高島屋だと思いました。リサイクルとリユースは違うのかしら。

売られていたものは、着物だと20万円程度、帯だと安くても5万円程度のものがずらりと並んでいました。

これなら新品の方が安い、というような高級品ばかりでした。

「バイセル」というところの催しのようでしたが、ざっと眺めただけで失礼しました。

それにしても、三越も高島屋も1階は化粧品コーナーなのですが、お客さんは皆無で、店員さんばかり。インバウンドの時は外国人のお客さんで溢れていたのだろうと思いますが、今の状態では、潰れるのではないかと感じました。

その後は、また歩いて東京駅の大丸へ。

ここに入っている「くるり」が9月末で閉店するので、そのセールがあるというのです。

くるりの着物はセンスがよく、それほど高額ではないので、安心して見ることができました。スタッフの人の対応も良かったです。

そしていただいてきたのが、こちらの黒の市松、裏は鮮やかなピーコックグリーンという洒落帯です。

本当はピンク系の帯を探していたのですが、こちらが目につきました。

2割引きのセールをしていたので、ちょっとどうしようかと思いましたが、いただいてきました。

ということで、収穫があったような、なかったようなデパート巡りでした。

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この日の装い。

地元の神社の骨董市で見つけた千円の銘仙単衣。昔風の井桁模様が気に入っています。


帯は、型染帯。これは軽くて便利です。


やはり濃い色の着物は、着ていて安心感があります。

気温が22度くらいでしたが、着物にはちょうどよい季節ですね。

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「一日一句」

デパートの売り場巡って秋の空



2 件のコメント:

カンカン さんのコメント...

くるりの閉店セールのこと忘れていました。青山のお店にも素敵な帯があり、他のお店より手が出そうでしたが、やめておきました。ちょっと現代的な感じがして、親しみやすいお店です。
伝統工芸展は今やっていると思っていたら、もうすぐ終わりですね。時間を作って行きたい展覧会です。土日は密となると最終日かしら・・ うっかりしていました。
私は今日はBUNKAMURAミュージアムに行っていましたが、細かい霧のような雨で、としちゃんよくお着物で出かけられたと感心します。
思い出させてくれてありがとうございます。

おおしまとしこ さんのコメント...

私は実はカンカンのブログを見て、大丸に行ったのですよ。くるりは9月末までだそうですね。
ただし、友人によると銀座松屋の呉服売り場にくるりのコーナーができたそうです。
伝統工芸展は土日は混雑するかもしれませんね。
着物も素敵と言えば素敵ですが、あまり冒険をしないような印象も受けました。どこかで見たような既視感がありました。
「きもの展」のほうがワクワクしましたね。
うちは駅まで1分もないので、着物でも外出しやすいのです。
行先が駅から10分も歩くところだと困りますが、
今はたいてい地下道などで繋がっているので、それほど濡れることはないですね。