2023年8月2日水曜日

【今日のひと橋】5《幻の御楯橋》

昨日はJR品川駅周辺で用事があったので、出かけてきました。

駅に着いた時は、とてもよいお天気でした。

実は品川駅港南口の近くに、どうしても行ってみたい橋があったのです。

それは「御楯橋」。「みたてはし」と読みます。

この橋は昭和41年に架けられたのですが、名前の由来がすごいのです。なんと万葉集から取ったのだそうです。

昭和17年、太平洋戦争のさなか、海軍経理学校品川分校ができたときに、当時の校長先生が万葉集にある防人(さきもり)の歌

「今日よりは顧みなくて大君の醜の御楯と出で立つ我は」から取り、御楯という名前にしたそうです。

海軍経理学校のあったその場所は、その後、東京水産大学になり、現在は東京海洋大学になっています。

春には周辺に桜が咲き、美しい橋だそうです。

という情報を得ていたので、どうしてもその橋を見てみたいと思い、品川駅港南口に着いた時に、案内板をしっかりと眺めました。

駅から500メートルくらいのところにあり、高浜運河に架かる橋です。

かなり暑い日でしたが、このくらいの距離ならなんとか歩けるだろうと思い、ウキウキしていました。

その後、用事が終わり、いざ橋へ出かけようと思った途端、ものすごい豪雨と雷が鳴り出しました。みんな急いで道路を走って駅に逃げ込んでいました。

スマホにも「品川では雷注意」という警告が何回も出てきました。

さすがにその悪天候では橋まで行けません。

それで品川駅からさっさとJRに乗り込みました。電車の車内アナウンスでも「豪雨のため、遅れるかもしれません」と放送されていました。

そして自宅まで戻ってきましたが、自宅周辺は青空が出ていました。

御楯橋、またいつか行ってみたいものです。

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「一日一句」

夕立や 雷鳴りて 橋遠し


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