2025年7月13日日曜日

武蔵小金井の「浴恩館」へ

武蔵小金井市にある「浴恩館」は、かつては京都で天皇の行事に利用されていた建物だそうですが、それを東京の武蔵小金井に運んできました。青年団講習所に使用するためだそうです。そこの初代所長になったのが小説家の下村湖人でした。この方は「次郎物語」の作者として有名ですね。

その浴恩館は現在は小金井文化財センターになっていて、小金井市の遺跡や昔の生活用品が展示されているというので、出かけてみました。

場所はJR中央線の武蔵小金井駅から歩いて30分ほどかかったでしょうか。ミニバスもあったのですが、本数が少ないので歩くことにしました。というのも、この建物に行くには、地図で確かめたところ、仙川沿いに行けば良いと思ったからです。 

ところがこの作戦は失敗でした。というのも仙川の脇には道がなく、仕方なく川沿いからかなり離れた場所を歩くことになりました。

こちらは行きに一つだけ見つけた「上久保橋」。


「仙川」の看板もありましたが、その先には橋は見当たりませんでした。


住所は小金井市本町3丁目4番地でした。

仕方なく、普通の道を進むことにしました。

こちらは「大尽の坂」という場所です。昔、この近くに大金持ちの人が住んでいたそうです。


「大尽の坂」は、見通しの良いゆるやかな坂でした。かつて、この近くに醤油醸造を営む富豪がいて、醤油を求める人たちが通る道として「大尽の坂」と呼ばれていたそうです。

その先は「桜町病院」の通りになっていました。ここはカトリック系の病院です。

その後はスマホをたよりに、なんとか目的地の「浴恩館」まで辿り着きました。


どうも正門でない場所から入ってしまったようで、鬱蒼とした森を通り、昼でも暗い場所でした。

ここは入館料はかかりません。

会場には縄文時代ころからの遺物もありましたが、私は江戸時代の新田の様子が描かれた地図を探しました。

ここは撮影可能だったのでラッキーでした。

こちらは玉川上水の花見のルートマップですね。昔もこのようなガイドブックのようなものを頼りにお花見に出かけたのですね。

展示品は、いろいろ参考になりました。

その後は建物の正門らしきところまで歩きました。


由緒正しい建物であると書かれていました。

こちらの橋は「次郎物語」にちなんで、「次郎橋」。


仙川にはほどんど水は流れていないようでした。


お次の橋は「浴恩館橋」でした。

鬱蒼とした森のようなところでした。

緑がきれいなのは良かったですが、蚊が多くて、あちこち刺されてしまいました。

その後は玉川上水の方まで歩きました。ここを歩くのは、もう何回目のことでしょう。

陣屋橋を渡りました。


こちらは橋の説明板。


そして陣屋跡に向かいましたが、現代風の家が建ち並び、当然のことながら江戸時代の面影はまるでありませんでした。


陣屋跡は説明板だけです。かつては関野新田に陣屋があったところです。

隣がフルーツ農園のようになっていたのが、せめてもの慰めでした。

この日のルートです。南側に行くと、JR武蔵小金井駅です。


このあたりは玉川上水を歩いた時にも何回か通った場所でしたので、懐かしかったです。


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