今回は、主人公の光源氏が、年上の教養ある未亡人・六条御息所と分かれた後、父の帝の妻であった藤壺や、右大臣の娘の朧月夜、そしてまだ幼い若紫などとの恋愛を重ねていく部分でした。
(以前、京都旅行したときのお土産の和菓子)
原文はとにかく主語が書かれていないので、めんくらいます。
一つの文章の中でも、前半の文の主語と、後半の文の主語が違ったりするのです。
たとえば、前半では「宮は」という主語が隠されているのに、後半になると「大将は」となるのです。
当時の人たちは、このような文章でも、何の違和感なく、読んでいたのでしょうか。
となると、今まで何人かの現代語訳を読んできましたが、その訳者によって、主語も違っていたのかもしれないな、と思ったりしました。
(源氏物語を再現した「風俗博物館」で写したもの)
この会は、女優さんである真木野透子さんが読みながら解説していただく会ですが、参加者の中で、源氏物語の世界にとても詳しい方がいらっしゃり、参考になる話がたくさんあります。
たとえば、当時の女性は、座るときは立膝だったということ。
韓国ドラマにもでてきますが、日本でも、平安時代から江戸時代の中期ごろまでは、そのような座り方をしていたそうです。
いわゆる正座になったのは、江戸中期以降とのことでした。
また高位な女性は、座ってばかりで、立つことはめったにはなかったそうです。
女房などの女性は立つことはあっても、たとえば源氏物語のヒロインになるような女性は、ほとんどが座っていて、場所を移動するときにはいざっていたのだとか。
そのようなことを頭に入れて読んでみると、また違ったシーンが想像できそうですね。
こちらは、この会に一緒に参加されている着物ともだちのKさんです。
いつも着物を気負いなく着ていらっしゃって、着物だけが目立つことのない、自然で好ましいお姿です。
もう少し、下の方から写せばよかったですね。
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この日の装い。
ずっと雨続きだったので、着るものはポリエステルか木綿のものばかりでしたが、この日だけは珍しく晴れたので、久しぶりに絹の紬を着てみました。
帯も着物も、原宿にある「オリエンタルバザール」▼という、外国人向けのお土産を売っているところのリサイクル着物です。
ここは、サイズさえ合えば、割とリーズナブルなお値段で着物や帯を買うことができます。
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