2021年12月21日火曜日

玉川上水・新宿周辺1 〜葵橋を探して〜

私の玉川上水歩きは、コロナウイルス蔓延のため、西は武蔵小金井市の小金井橋まで、東は新宿区の文化服装学院のところで止まってしまっています。

ぼちぼち再開したいと思っていましたが、たまたま昨日は新宿タカシマヤへ行く用事があったので、その前に幻の橋と呼ばれる葵橋を見ていこうと思いました。

事前の調べでは、葵橋というのは西新宿1丁目の甲州街道沿いにあり、そこにはそのいわれを書いた看板もあるとのこと。

また葵という名前が付いているのは、この近くに江戸時代には紀州徳川家の庭園があり、そこで薬草を育てていたという理由であるということも調べておきました。

ネットで検索すると、葵橋の場所は新宿駅のすぐ近くに走っている甲州街道の角にあるようでした。ウェンディーズの看板があるビルが写真に写っていたので、その近くに違いないと思って、交差点の周囲をウロウロと探し周りました。

ところが甲州街道を西の方まで行っても、北の方に向かってもそれらしい橋はありませんでした。

あったのは自転車置き場でした。

あちこち歩いて、もう諦めようとした頃、「そうだ、玉川上水は甲州街道よりも南側にあったはず」と思い、南にある路地へ入ってみました。

すると、ありました!

「葵橋跡」と書かれた石の柱が埋もれていました。

諦めないで良かった!

反対側には「葵通り」と書かれていました。

なーんだ、葵橋は、ネットの情報では甲州街道上にあると思っていたのです。

マクドナルドの手前にあったのでした。

そして次は、橋のいわれが書かれた看板を探しました。

ところがこの路地は、工事中であちこち白い塀で囲まれていて、そのためか、看板は見つかりませんでした。

路地の反対側まで歩きましたが、そこには「千駄ヶ谷橋」という石の柱が立っていただけでした。

それでも、どうしても諦めきれなくて、近くにあった交番へ行ってみて、おまわりさんに相談しました。

おまわりさんは「そうだね、このあたりには玉川上水が流れていたけど、看板は見たことがないな」と残念そうに言いました。

うーむ、おまわりさんも知らないとなると、どこかに撤去されてしまったのだろうか、とがっかり。

仕方なく、この細い道の下に、かつては玉川上水が流れていたことだけを確認して、タカシマヤへ向いました。

ところがです、帰りの電車の中で、もういちどネットで調べてみると、その看板は、私が探し回っていたところではなく、そこから1本だけ東に行ったビルの中にあるということが分かりました。

ビルの中にあるのでは、探しても見つからないはずです。

えーん、残念でした。

でも次回、トライしてみるつもりです。

そしてできたら四谷の大木戸門の終点まで足を延ばしてみたいと、強く思ったのでした。

新宿には多くの人が歩いていましたが、江戸時代の橋の跡を探して歩いていたのは、私くらいだったかもしれませんね。

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この日の装い。

不思議な模様の紬の着物。街の風景のようにも見えますね。やはり紬は3割増しおデブになります。

柄×柄の多色の帯。

どちらもネットで見つけたリサイクル着物です。

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「一日一句」

年の暮れ お探しものは 見つからず


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