小石川後楽園のガイドツアーが始まりました。
ボランティアガイドさんが、とても丁寧に説明してくれました。参加者は5名だけでしたので、説明もよく聞こえ、質問もできて、良い雰囲気でした。
前のブログにも書きましたが、この庭園は水戸徳川家の初代藩主・頼房が作ったもので、二代藩主の光圀の時に完成しました。
まずは「雪吊り」。
これは金沢兼六園が有名ですが、こちらのは本来の雪吊りとは違って、デザインを重視したもので、雪の重さには耐えられないようなものなんだそうです。本家の雪吊りはちゃんと木の枝につなげてありますが、こちらは飾ってあるのだそうです。
それでも冬らしい季節感がありました。
良い香りがしました。
庭園内には他にもいろいろな花が咲いていました。
後楽園といえば、梅ですね。なんと暮の12月に開花した梅もあるそうです。「水戸偕楽園の梅」が有名ですが、その梅はもともとこちらの後楽園に咲いていた梅を持っていたものだそうです。
というわけで、こちらは「里帰りの梅」でした。
くちなしもきれいでした。
春の桜、初夏の菖蒲、秋の紅葉もとても美しいところだそうです。
また庭園内には、京都までの名所旧跡が用意されていました。ここを歩けば、旅気分が味わえるという趣向です。大名たちも喜んだことだろうと思いました。
「寝覚滝(ねざめのたき)」
木曽路の名所の「寝覚めの床」にちなんだもの。
こちらは京都東山の風景。「小廬山」
「京都 音羽の滝」清水寺にある滝です。
こちらも京都の風景。大堰川だったかしら?
この石の近くを渡りましたが、水に落ちるのではないかと怖かったです。
広い池は琵琶湖を模しているそうです。中には蓬莱島と竹生島の見立てがあります。昔はこの池で舟遊びをしたそうです。
この庭園は中国(当時は明)の儒学者・朱舜水(しゅしゅんすい)という人の設計と指導によってできたものだそうです。
園名も中国の格言「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられたそうです。
とくにこちらの円月橋は素晴らしかったです。橋が水面に映る姿が満月のように見えることから、名付けられました。
特に私が感激したのは、神田上水の跡がまだ残っていたことです。目白の南にある関口の堰から流れてきた上水がこの庭園を流れていたのですね。
こちらは「得仁堂(とくじんどう)」
水戸光圀が18歳の時、史記を読み、感銘して像を作って安置したお堂です。
また江戸の名残りもあちこちにありました。
「九八屋(くはちや)」
風流な酒亭です。名前の由来は、「酒は昼は九分、夜は八部にすべし」という教訓によるもの。
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