1月20日のブログでは、久地にある「円筒分水」について書きましたが、今回はそこへ行き着くまでの記録です。
こちらは出発点の南武線宿河原駅前にある掲示板。宿河原周辺には見どころがいろいろありそうですね。
駅の南口を出て、昭和29年竣工の宿河原橋にたどり着きました。前にも訪れた二ヶ領用水に架かる橋です。
ここから右へ曲がると、宿河原堰にたどり着きます(1月19日のブログ参照)が、今回は左折しました。
用水の周囲には桜の木がたくさん植えられていました。昭和33年、地元の人の手で植えられ、3キロに渡って400本近くの桜があるそうです。
花が咲いたら、きれいでしょうね。
用水の中には水鳥が気持ちよさそうに泳いでいました。水鳥を写すToshikoさん。
この石畳の上をのんびりと歩いて行きました。
この日は気温12度くらいだったでしょうか、風もなく、とても歩きやすい日でした。
緑橋。
なかなか姿の美しい橋でした。
仲乃橋。
このあたりの用水には、大きな石がゴロゴロとしていました。
八幡下圦樋の記念碑がありました。なんと明治43年(1910 年)竣工でした。
これは宿河原堰から取り入れた水量を調節して、下流が洪水するの防ぐための排水路だそうです。
その後、昭和63年(1988年)、撤去されました。
二ヶ領用水竣工400年記念がありました。こちらは2011年のものです。
川崎市の記念碑です。
その設備があった「八幡下橋」。
しばらく行くと、川崎市緑化センターというところがありました。お硬い名称ですが、半分は子供の遊び場のようになっているところでした。
ここへの入り口は「みどりのつりはし」という小さな橋を渡って入るようでした。
お次は「宿之島橋」。
「たかはし」はひらがな表記しかありませんでした。菖蒲の花のようなレリーフが可愛い。
「中村橋」。よくある名前の橋ですね。
このあたりは周囲は普通の住宅でしたが、急に金ピカの塔が見えてびっくりしました。まさか、京都に来てしまったのか、という感じでした。
近づいてみると、新明国上教という新興宗教の本部でした。
大正時代に生まれた宗教のようでした。
この近くには稲荷神社もありましたが、お互い、喧嘩せずにうまくやっているのでしょうね。橋の後ろにみえるのが神社です。
こちらは「稲荷橋」。神社の近くによくある橋の名前です。
しばらく歩いていくと南武線と交差するところに着きました。
なんとここには「徒然草」の石碑がありました。吉田兼好が宿河原のことを書いた文章があるそうです。鎌倉時代の当時は、どんなひなびたところだったのでしょうね。
そして「宿河原跨線橋」というところをくぐりました。上にある白い部分は、東名高速道路の天井の裏側になります。
非常にややこしい構造になっていました。
JR南武線、二ヶ領用水、東名高速、道路が入り組んでいました。
ここをくぐり抜けると、また「宿河原橋」という橋がありました。「久地橋」のほうがわかりやすいと思いましたが、徒然草に合わせてそういう名前にしたのでしょうか。
こちらは「出会いの橋」です。
ちょっと可愛い吊り橋でした。
これは宿河原堰からの二ヶ領用水が、もう一つの二ヶ領用水(調布の堰からの用水)と出会う場所です。
手前と右から用水が集まり、左側の用水にまとまり、ひとつになります。
こういう場所は大好きなので、別の角度から写してみました。
久地の駅近くにある「新明橋」。南武線の陸橋ですね。
南武線の電車を間近で写すことができました。
す
久地の駅が見えてきました。
南武線の駅まで来たので、ここで引き返そうかと思いましたが、Toshikoさんが「まだ平気」というので、次の目的地まで行くことにして、久地駅構内にあるトイレを貸してもらいました。
久地駅の近くにある「鷹匠橋」
橋の上には市民の手による花がきれいに植えられていました。
この先は府中街道に沿って用水の際を歩きました。
今までよりも川幅が広くなりました。
「堰前橋」。
「久地の横土手」
ここの隣には小さな祠がありました。
かつて、この場所から多摩川まで、横土手と呼ばれる堤防があったそうです。これは二ヶ領用水の樋を守るために作られたそうですが、たびたびの洪水のため、完成することはなかったとか。上流と下流の住民の争いが起こり、死者が出てしまい、その供養のため、お地蔵さんがいるそうです。
「久地橋」
このあたりでベンチ休憩しました。よくずっと歩いてきたものです。
私たちは用水の左岸を歩いていましたが、そちらには新しいマンションが建っていました。用水の反対側(右岸)には三菱自動車、◯◯工業とか、〇〇産業などの工場が並んでいました
「久地の里公園」
ここに立ち、ふと前方に目をやると、妙な形の建築物がありました。ひょっとしてここが円筒分水かと思うと、足取りも軽くなりました。
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「一日一句」
用水は 花咲く春に 訪れたし
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