2024年2月22日木曜日

不思議な展覧会 「多摩川ジオントグラフィー」

少し前のことになりますが、地元の文化会館の展示室で「多摩川ジオントグラフィー」という展覧会を見てきました。

「ジオントグラフィー」とは、「ジオ」+「オントロジー」+「グラフィー」を組み合わせた造語なのだそうです。

といってもピンと来ませんよね。

今回の展示「多摩川ジオントグラフィー」ですが、市内に流れる多摩川は、私たち市民ににとっては憩いの場であり、文化の源であり、歴史ある場です。

このジオントグラフィー展覧会は、多摩川の自然や地理、歴史、民族的な側面と芸術が合体した展示会、だと思いました。

石倉敏明さんという芸術人類学者と、尾花賢一さんという二人の芸術家による合作展です。


会場内は、写真撮影がOKでしたので、ちょっとだけご紹介してみます。
会場はかなり暗かったので、写真もいまいちですが。

多摩川が漫画のように描かれていました。


なんだかおどろおどろしい絵ですが、こちらは京王線の鉄橋の下のようです。


こちらは床に置かれていましたが、多摩川の流れを表現しているようでした。


中央にある板は、橋という説明でした。
隅にあるのは、民家だろうと思います。


壁には、多摩川の近所に住む、さまざまの年代の人の思い出話などもありました。


ずっとこの地域に住んでいる人の昔話は、面白いですね。


おじいさん、おばあさんから聞いた言い伝えの話も面白く思いました。昔、まだ多摩川を渡る橋がなく、人々は渡し船で行き来した話もありました。その後、京王線が延長して、多摩川は船から電車で渡るようになり、人々の生活が一変したのでした。


こちらは、よく理解できなかった展示品。犬のようなオオカミのような彫刻でした。


下にいる少女のような動物が宙に浮いていましたが、意味は不明でした。


この展覧会は、関連イベントも開かれます。ワークショップやトークショーも予定されています。

詳細は、こちら▼からどうぞ。
 会場:調布市文化会館たづくり
 展示期間:2024年4月21日まで

「多摩川」を通して、それぞれの立場から川を見つめる、という意味合いの展覧会だと思いますが、人によって多摩川の感じ方はずいぶんと違うものだと思いました。

多摩川の将来についても、何か示唆されると面白い、と思ったものでした。

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「一日一句」

川に立ち 多摩の流れを 脳で聞く 




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