2024年4月15日月曜日

駒沢給水塔見学

世田谷区に古くてかっこいい巨大な給水塔があることを知り、ずっと行きたいと思っていましたが、なかなかチャンスがありませんでした。

よく晴れた昨日、ようやくその夢が実現しました。

それは「駒沢給水塔」です。(写真は世田谷区のHPより拝借しました)

実に100年前に作られたそうです。

張り切って出かけました。

田園都市線の桜新町駅で降りました。

ちょうど地元の桜祭りが開催されていました。沿道にはピンクの八重桜が満開でした。


まずはサザエさん一家にご挨拶。逆光になってしまいましたね。

「桜祭り」に出店していた「駒沢給水塔風景資産保存会」の方にお話を伺いました。

道順をお聞きして、駅から10分ほど歩き、落ち着いた住宅街に来ました。

看板が出ていました。


すると目の前にヨーロッパの古城のような堂々とした建物が目に入ってきました。


塔は二つあり、その間を橋でつないでいます。


電線が邪魔で、なかなかうまく写せません。


塔には王冠のような飾りがついていました。

これが「双子の給水塔」でした。

この塔は高さ30メートル、直径15メートルあるそうです。

こちらは、給水塔の装飾電球についての説明です。

当時はこの電球が点灯すると、渋谷の道玄坂上からも見えたそうです。

建物の周りをぐるりと回りました。フェンスがずっと続いていました。


フェンスの中の庭にも桜がきれいに咲いていました。


橋も美しい。

資料によると、この給水塔を作ろうと着手したのは、大正10年、1921年のことだそうです。

東京の人口急増に伴い、渋谷町に生活用水を確保するため、「近代水道の父」と呼ばれた中島鋭治博士が計画を立てました。多摩川を水源として、砧村に浄水場を設け、送水ポンプの動力で、駒沢給水所まで水を押し上げて、渋谷に水を送るというプランでした。

工事の間には関東大震災が起こりましたが、建築計画には支障がなく工事は続けられ、1924年に完成しました。

王冠のようなデザインと、それをつなぐ橋はとても美しい姿です。

現在も、中では少し作業をしているということでした。

この塔はとても敷地が広く、ぐるりと一周するのにはずいぶん時間がかかりましたが、ようやく正門前に到着することができました。



桜も美しい。


この建物は、土木学会から土木遺産の認定を受けていました。


大地震などのときには、ここで水が配られるそうです。

給水塔から戻ると、「桜祭り」は真っ最中で、すごく大勢の人が集まっていました。

模擬店やサッカーコーナー、あれこれあり、賑わっていました。歩けないほど混雑していました。

ちょうど八重桜が満開で、みなさん、楽しんでいました。

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この日の装い。

暑くなるという予報でしたが、午前中はそれほど気温も上がらず、ちょうどよい気温でした。

薄手の袷にしました。

赤い帯はたしか千円でした。

外を歩くときは、日傘が必須な季節になりましたね。

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「一日一句」

桜咲き 王冠輝く 給水塔


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