神奈川県立近代文学館で開催中の「帰ってきた橋本治展」を見てきました。
実は橋本さんは、私が通っていた高校の1年先輩なのです。
1968年の東大闘争のさなか、「とめてくれるなおっかさん背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」というキャッチコピーのポスターで一躍有名になりました。このポスターのおかげで、テレビのワイドショーにも出演されました。
その後は「桃尻娘」やまんが論、源氏物語の現代語訳、難解な文学論、そして毛糸のセーター作家としても活躍されました。
ところが60歳を過ぎた頃に、難病にかかり、一応治ったようですが、それでも平成時代が終わるとともに71歳で亡くなりました。
その橋本さんが残した膨大な枚数の原稿用紙や、小説を書くためのたくさんのカード類、友人達に送った手紙、セーターの編み目表などが展示されていました。
彼の原点は東大の歌舞伎研究会に所属したことからスタートしたようです。得意のイラストで歌舞伎の世界をカラフルに描いていました。こんなに歌舞伎に造詣が深い人だとは知りませんでした。
手編みのセーターにも歌舞伎の図柄を使っていて、天才だと思いました。
彼の才能のすばらしさに感動しました。平均年齢にも達しない年齢でお亡くなりになったことが残念です。
橋本治さんは、高校の誇りです。
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「一日一句」
あの世でも 特異な才能 生き続け
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