2024年5月2日木曜日

今日のひと橋「水道橋」

水道橋というと、昔、この近くの本郷に叔母一家が住んでいたので、祖母に連れられて出かけたことを思い出します。当時は水道橋から本郷まで都電に乗って行ったのか、よく覚えていませんが。その後、父に連れられて後楽園球場に行った時にも、水道橋の駅を利用していたので、なんとなく懐かしい思い出の場所です。

今回は、御茶ノ水の聖橋に行ったついでに、そのまま戻るのは惜しいので、お茶ノ水橋から水道橋まで神田川沿いに歩いてみることにしました。


西に向かうと、ずっと順天堂大学関係の建物が続きます。病院ばかりでした。


以前は、飯田駅から御茶ノ水方面まで歩きましたが、そのときは坂を登っていきましたが、今回は下り坂なので楽ちんでした。

神田上水懸樋跡の石碑がありました。
神田上水は、水戸藩邸の中を通り、このあたりで神田川の上を掛樋で渡り、江戸の中心部に給水していたのですね。上水が川の上を渡るという発想は、誰が考えたのか知りませんが、すごい発想だと思います。
後ろに、総武線が走っています。


水道橋の駅に近づきました。
こちらは御茶ノ水分水の石碑です。今でも分水はあるようです。


駅前広場のモニュメント。橋をイメージしているのでしょうか。


こちらは水道橋の橋にあった神田上水の案内図です。ちょっと色あせてしまっていますね。


よく見ると、井の頭池からの水路が描かれていました。関口の大洗堰を経て、江戸市中まで経路が続いていました。
神田上水は、江戸時代を通して給水されていましたが、明治34年(1901年)に給水は廃止されたそうです。長い間、活躍したのですね。

後楽園遊園地が見えてきました。


こちらは水道橋の上から、神田川下流を眺めたところ。ツツジがきれいでした。
掛樋はここから150メートルほど先のところにあったそうです。


かつての水道橋の姿です。


こちらは現在の水道橋。1988年(昭和63年)に掛け替えられた橋です。


この日の橋歩きはここでおしまい。

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「一日一句」

掛樋跡 江戸の昔を 思い出す



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